谷 好通コラム

2017年01月21日(土曜日)

1.21.約束とは損をしても守ること

今朝の深夜というか早朝、午前2時から
トランプ新大統領の就任式がありました。
その式典の中に宣誓式があります。
宣誓するということは、
アメリカ国民に対しての忠誠と全力の努力を約束したという意味です。
その約束は多分に精神的な部分が多く、
具体的な行動の約束をする訳ではありませんが、
真剣な本気の約束なのでしょう。

 

つまり
約束というものは、
どんな理由があっても守るべきものであって、
約束を果たす時点で、事態が思わぬ変化をしていて、
約束をそのまま果たすと、
自分が大損をするような事態になったとしても、
あるいは逆に約束を果たさずにいれば、
大きな得をするようなことになって、約束を破ったとしたら、
この人は約束をしたことにならない。

 

約束を守って得をするならば約束を守るが、
約束を守ったら損をするので約束を破るとするならば、
その人は約束のあるなしにかかわらず、
得をする行動を選ぶのだから、
約束をしたことは最初の時点で全く意味がなく、
約束をしたことにはならない。
約束とは関係なく、
その人はただ単に自分の損得で自分の行動を決めるだけだ。
約束をしたとしても、それは最初から嘘であり、最初から裏切りである。

 

約束とは、その約束を守ると損をするとしても守るのが約束であるし、
約束を破った方が大きな利益が出るとしても、
約束は破らないからそれを約束と言える。

約束は、約束をしたのだから、その結果の損得にかかわらず、
約束通りの行動を取ることが約束をしたことであり約束を果たすことになる。

 

世の中には、信頼をもらって約束をしたのに、
その約束を破ると莫大な得があるので、
色々と屁理屈をこねて、
あたかも約束を破るのが正当であるかのような詭弁を弄して
恥知らずにも約束を破って大金を得、
涼しい顔をする厚顔無恥な悪人がいる。

 

自分の損得で約束を果たすか破るのかを決めるのならば、
それは約束とは言わず、ただの嘘であり、ペテンでしかない。

 

約束とは、
その約束を果たすことによって
損をするか得をするかに関わらず、
たとえ損をすると判っていても守るのが約束であって、
自分の損得で約束を守るか破るかを決める輩がいるとしたら、
それは恥知らずな詐欺師である。

 

トランプ新大統領が、そんな卑劣な奴でないことを切に祈ります。

 

今日は夜まで東京でした。

 

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