谷 好通コラム

2016年08月24日(水曜日)

8.24.どんな調子になるか判りませんが、また書き始めます。

久しぶりに二日間これを書くのをサボリました。
私の頭の中の思考が、
どうもネガティブになっていて、無理して書いても、
一方的に批判的になったり、攻撃的な文章になって出てきます。
だから、書いても途中でやめて消してしまいました。

 

今、札幌に向かう飛行機の中、どんな調子になるか判りませんが、
とりあえず、また書き始めます。

 

 

世の中には、ほとほと困った人もいて、
今朝のニュースで、
北朝鮮が、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の水中発射に成功したと
その様子を視察する金正恩の映像付きで伝えていました。
恐ろしいことです。

 

SLBMとは、いつでも海中を移動し続けて
発見しづらい潜水艦から
大量殺りく兵器であるである原子爆弾を積む弾道ミサイルを発射する兵器で、
事前把握がしづらく、阻止が難しい究極の兵器の一つです。
これを、韓国や日本に敵意丸出しの北朝鮮が開発に成功し手に入れた事は、
想像以上に恐ろしい事態です。

 

核兵器を積んだ弾道ミサイルは、
朝鮮半島周辺のどこかの海中から発射されると、
ものの数十分でソウルに到達して音速の何倍もの超高速で落下し、
広島、長崎で何十万人もの人々を殺した原爆の何倍もの原子爆発をします。
韓国のソウルは北朝鮮に近くに位置しているので、
それこそあっという間です。
日本だって地球儀で見れば、北朝鮮の隣にあって、
その脅威はソウルと変わらず大きなもので、SLBMを発射されたら、
迎撃ミサイルが運よく打ち落としてくれるか、
韓国と日本の国民が、数十分後に数千万人死ぬかのどちらかです。
それとも、弾頭に付けられた核爆弾が故障して何もなかったりするかもしれません。
北朝鮮の雑な精度からすると、これが案外いい確率かもしれませんが。

 

いずれにしても、この北朝鮮のSLBM成功は、
米ソの冷戦時代以降、最も危険な時代の印かもしれません。
こんな恐ろしい危機は、
北朝鮮の人民が望んでいることではありません。
人民は貧しく飢えていて、
生きていることで精いっぱいで、
他国民を殺戮することなど、どうでもいい事でしょう。
この狂気は、自らの存在を守り、正当化し、
自らの満足を満たそうとする金正恩の我欲、エゴでしかないのでしょう。

 

エゴの主張は一見強そうな論理であっても、
いずれは孤立の中に沈んでいく惨めさがあります。
孤独の中で、狂気が狂気を加速して、
数千万人を殺す手段で、自らの存在を守ろうとする事を正義だと思っています。
本気で、自らのエゴを正義だと思っています。
その正義に自分ががんじがらめになって行くことを判っているのにです。
これこそが正に狂気が狂気たる所以でしょう。

 

しかし、
これは意外と一般社会の中でもあることで、
自分でも、自分のエゴが、悪い事と十分に解かっているのに、
そのエゴの部分を正当化するために、
無理矢理「何が悪いんだ。」と理不尽に居直っていると、
そのおかしな論理に、初めは相手にしてくれていた人たちも諦めて、
誰もが相手にしなくなってきて、孤独の海の下に沈んでいきます。
まるでSLBMのように、
あるいは、面白おかしく、オモチャにされておしまいです。
せっかく明るい陽のもとに救い上げたのに、
またエゴの世界に飛び込み闇に帰るのは、力の及ばない領域のことなのでしょうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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