谷 好通コラム

2016年05月10日(火曜日)

5.10.誰もが自信のある人と付き合いたい

ある1区画をリースして、
ビジネスを始めたのですが最初の期待ほど来店がなく、
ちょっと心配をしたのですが、
このビジネスは固定客を、長い時間掛けて積み重ねるビジネスなので、
開店して間のないお客様を積み重ねている間は客数が少なくても、
きちんとした対応をして、商品品質を高く提供していれば。
他の店舗での経験で、
来店客も必ず多くなることは分っています。
だから、客数が少ない時期を乗り越えるだけの根気と資金があれば、
ビジネスとして心配することはないことも分っています。

 

しかしそれでも暇な時間が続いていることに
店舗スタッフも不安の色を隠せないでいました。
それは、
区画を貸し出す側の担当者も同様で、
こんな少ない客足で大丈夫なのだろうかと、心配して、
「何か私達にできることがあったら、言ってください。便宜を図りますから。」
と、おっしゃっていただいたので、店舗スタッフは
「では、看板をもっと目立つところに出させてください。ビラを配らせてください。」
と、自分の不安をおぎなうような当面の思い付きをいくつか出した。
もちろん、このビジネスは看板を目立つようにしたからって、
どうにかなるものではありません。
しかし、店舗スタッフのうろたえたような反応に、
貸し出しの担当者はむしろ不安になって、
「この業者は良いと思ったけど、
店を開いてすぐお客様が少なかったら随分不安がっている。大丈夫かな?」

 

そう思った担当者は、
並行していた他の物件について、
レイアウトを極端に悪い場所で提案してきた。
「断られてもいい。こんな所でもやるか?」が、
店舗のこのビジネスに対する思い入れを探るような無茶な提案であった。

 

それを見た、店舗の上司は怒った。
「こんな場所で出来る訳がない。場所は検討すると言っていたではないか。
この場所ならやらない。断る。」
そして、貸し出しの責任者に対して
「この間から始まっている店舗は、今は客数が少なくても、必ず多くなる。
こういう店舗は初めてなので、何か間違いがないか、今、探している所だ。
あの店舗は、必ず、成功させる。今までも100%成功させてきた。
絶対にこの店も成功させます。」
と断言した。
それを聞いた貸し出しの上司は、
その言葉にやっと安心したのか、
「それならば、」と、
今後の物件について、出した無茶な悪い立地の場所を、一転して、
これなら魅力的だと思える場所に変更して、
「ぜひやって欲しい。」と、
こちらの希望を実現するように立地を工夫して、提案してきました。

 

簡単なことです。
誰でもが自信を持った人と付き合いたいもので、
つまり、自信を持った人に良い区画を任せて全体を盛り上げたいし、
自信が無さそうな人とは、悪い条件を出してでも付き合いたくないものです。

 

これはたとえば、店頭に於いて、
お客様がキーパーコーティングの説明を聞いている時でも同じです。
そのスタッフが、
自分(お客様)の望みを聞いてくれて、
それを実現しようとしてくれていて、その実現に自信を持っている人なのか。
あるいは、スタッフ(店舗)が売りたいものを売ろうとする人なのか、
その店舗のスタッフの言葉の端々、態度を見ています。

 

この商品でお客様を喜ばせる自信がスタッフにあるならば、
それを実現しようとすることが自信となって態度に表われるでしょうし、
その反対ならば、
こちらの都合だけで売りつけようとします。

 

当然、お客様は、自信を持ったスタッフのいる店舗とスタッフを選ぶでしょうし、
自信の無さそうなスタッフの店舗は避けようとします。

 

人は誰でも自信のある人と関って行きたいと思いますし、
自信の無さそうな人は、なるべく避けて仕事がしたいと思います。
色々なところで、そんなことがあるように思います。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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