谷 好通コラム

2016年03月21日(月曜日)

3.21.出雲からSAAB340Bに乗って福岡へ、少しがっかり

正直言って、少しがっかりしています。
もう20年以上も前になるでしょうか。
私はKeePerのピュアキーパーを紹介して日本全国を回っていました。
その一つとして、広島から出雲に飛行機で行く機会がありました。
広島は「広島”西”空港」で、広島市内にありました。
出雲空港までは中国山地をひょいと越えて、着いてしまうほど近いフライトです。
離着陸を入れても30分かかりません。
問題は、その機体です。
デハビランド???何とかいう飛行機で、
プロペラ、ターボプロップの双発、
確か2つのシートが横に並んで、その真ん中に補助席が一つ。
つまり、横に3列、縦に4列ぐらいであっただろうか。
だから、客席は3×4=12人で、
その前に壁なしで、パイロットとコ・パイロットが並ぶ。
そう客席の一番前の真ん中に座ると、
二人のパイロットたちの肩と肩の間から、
操縦席の窓越しにパイロットが見ていると同じ風景が見えるのです。
ゴールデンシートナンバーは「2B」です。

 

アニメで「紅の豚」という複葉プロペラ戦闘機のパイロットの映画があったが、
あの雲の上を飛び、白い雲に突入するあのシーンが、そのまま見えたのです。
あの感激は、死ぬ間際にもきっと思い出すだろうと思います。
グァムで単発プロペラ機に乗って観光飛行をしたことがありますが、
ぜんぜん迫力が違います。

 

と、ひょっとしたら、
もう10年以上ぶりの「出雲空港」から、
近距離の福岡空港に飛ぶルートです。
まさかジェット機であるわけがありません。
ひょっとしたら、まさかとは思いますが、またあの3人×4列の双発プロペラで、
ひょっとしたら、私はまた「紅の豚」になれるかもしれないと思っていたのです。
しかし当然、違いました。
あんな旧式な飛行機がまだ飛んでいる訳がありません。
といっても実際に乗った飛行機は三十年近く前から飛んでいるSAAB340Bでした。
それも、いろいろ事情があって、
一番後ろの、窓もない席に座っています。

 

だから、少しがっかりしているのです。
「紅の豚」どころか、ただの「はじっこに押し込まれたデブです。」

 

飛び上がってからもうすぐ30分、
高度4,700mを時速430km/hで飛んでいると言っていましたが、
意外と遅いし、晴天でまったく揺れもしないので、余計にがっかりです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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