谷 好通コラム

2015年11月01日(日曜日)

11.01.スーパーGT、楽ちんなんてろくでもないことです。

31日、1日のスーパーGT・オートポリス戦を、
どうしても具合が悪くて、サーキットに行かず、
この為に接続したスカパーの「Jスポーツ」でテレビ観戦しました。
スーパーGTをスポンサードし始めた5年前から、初めてのことです。

 

 

#37 は、昨日の予選アタック失敗で最後尾15位からのスタートでしたが、
アンドレア・カルダレッリは一時は9位まで追い上げました。、
しかし平川亮にドライバー交替して最初はずいぶんペースが上がったようですが、
途中からガクンとペースが遅くなって、
結局、コース上に残っている車の中でほとんど最後尾の13位で終わりました。

 

最終戦から一戦”前”のこのレースでは、
前車ウェイトハンディがトータルの半分になっていて、
身軽に勝負できるレースだったはずですが、
シーズンの後半、#37はどうも調子が上がりません。

 

オートポリス戦はノーポイントで、
最終戦の「もてぎ戦」では、
#37が優勝して、トップの何台かがリタイアすれば
数字的には、まだチャンピオンになる可能性は、かすかにありますが、
その希望は、無くなったと断言してもいいくらいの希薄なものにかりました。
であっても、もちろん「もてぎ戦」には行きます。
応援していただいているたくさんの皆さんにお礼を言わなくてはなりません。

 

それにしても、
GT300クラスの#2のロータスで出場のVTホールディング高橋社長は、
今年初のポールポジションからのスタートであったが、
レース中にGT500クラスで優勝した#1のGT-Rに接触されて、
せっかく高橋社長が50秒台で快調に走っていたのに、
接触時に傷ついたタイヤがバーストして、
リタイアに終わったのは、痛恨の思いだったでしょう。

 

また、同じくGT300クラスに#360のGT-Rで出場している
田和通商RUN UPの田中社長は、
前半の一桁の順位での走行も無念のコースアウトで、13位(?)に終わったのは、
残念でした。

 

レースは無念とか残念とか痛恨とかばかりが多くて、
「やったーっ」と歓喜するのは、
今まで出たり見たりした100を超えるレースで、
たぶん、二度か三度くらいしかありませんでした。
しかし、だからこそ勝った時の喜びが大きいのかもしれません。

 

それも、サーキットの現場にいて遭遇する勝利は格別なのですが、
今日みたいに、テレビの前にゴロンとして、
コタツに入ってウトウトしながらのんびりレースを見てしまうと、
ましてや、報われない結果だった時には、
この方がいいかな、なんて、情けない心情になってしまいそうです。
そんな軟弱で、無気力な気持ちに溺れてしまうようでは、
「車好き」の、とりわけ「レース好き」として失格です。

 

GT300クラスで活躍する高橋社長や、田中社長を、
うらやましく思いつつも、
テレビの前でゴロンと見ている自分にコンプレックスを禁じ得ない今日でした。
「楽ちん」なんて何もいい事ありません。

 

写真は昨日の予選。  PHOTO by Yoshifumi Nakamura

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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