谷 好通コラム

2015年08月31日(月曜日)

8.30.このツケは、勝って返してもらおうか。

プロのアスリートはその競技を、
観客のため、ファンのため、
スポンサーのために闘って”勝つ”ことが仕事だ。
それがプロであり、
勝って、
ファンとスポンサーと諸々に貢献して
その結果として、自分の名誉と富を得て、
次の高みにあるステージに自分を押し上げることになる。

 

 

頑張ることは期待していない。
ファンはプロが頑張る姿を見て、感動する場面もあるが、
頑張っても、頑張っても、負けるのならば、
いつしかファンであることをやめるし、そのうち忘れてしまう。
スポンサーも去るだろう。
プロは勝って、その存在の意義があり、頑張ることは当たり前であって、
それ自体に意義はない。
プロは勝ってこそその存在に価値がある。

 

プロとはそういう存在なのだと思う。
プロとは、
その競技を職業にし、仕事としているわけであり、
仕事であるからには、
それは人のために働いて、その人から報酬を得るのだから、
頑張るのはその手段でしかなく、目的はあくまでも勝つことにある。

 

鈴鹿でのレースは、ガッカリであった。
まだレースの5分の1足らずの時点で、
タイヤのチョイスミスがあったにしろ、じりじりと順位を下げただけでなく、
ピットに帰ってくる直前に、集中力が一瞬切れたのか、
つまらないコースアウトで、
そのレースを台無しにしてしまったのは、
そのあと、どれだけ頑張って、
相方と力を合わせて頑張って僅かなポイントを獲ったとしても、
レース序盤の腑抜けたようなミスは、
プロとしては取り返しのつかないミスだった。

 

このつけは、あとのレースで勝って、返してもらうしかない。
頑張る姿をいつまでも見せていてはだめだ。
勝つしかない。
勝つしか、
自分をプロとして支えている人達に応えることは出来ない。
勝つしか自分を実現する方法はない。

 

このツケは、勝って返してもらおうか。

 

PHOTO by Yoshifumi Nakamura

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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