谷 好通コラム

2015年07月16日(木曜日)

7.16.台風は怖い。でも、テントは意外と丈夫です

私は56年前の1959年、
伊勢湾台風に名古屋市南区に住んでいる時に会いました。
約5,000人の死者行方不明者を出したこの台風は、
最低気圧895hPa、最大風速75mの強烈な台風で、
近くの堤防が決壊して激しい洪水になり、
オーバーな表現ではなく、私たち一家全員、死ぬ寸前までの経験をしました。
私の父が身長180cmと長身であった事が幸運で、全員無事でした。
そんな経験もあり、
台風にはちょっと緊張感を持つほどの恐怖の感情を持っています。

 

その割には、
キーパーLABOの店舗に、
風に弱そうな「テント」を多用していていますが、
テントは風に弱そうに見えますが、実はそうでもないのです。
テントは、
風が吹き抜けるような形にしてあれば、
風でたわみ、いなすような効果があるのか、
台風直撃であっても、巨大な屋根テントが破れもせずに平気です。
10年以上前に建てたLABO安城店のテントは、
テント屋根部分だけでも60坪以上もあるような巨大なテントですが、
未だビクともせず、破れも一か所もなく、汚れもほぼ無く、
リニューアルの必要性をまったく感じさせないくらい丈夫です。

 

しかし、数年前、キーパーLABO足立店で、
門型の洗車機だけを被う「かまぼこ型のテント」を造った時、
幅、高さともに3m程度の大きくはないテントでしたが、
“片側を閉じた形”だったからなのか、台風の時、いとも簡単に破れて飛びました。
同じ足立店のその十倍もあるような開放型の屋根テントは何ともなかったのにです。
あれで、テントは「開放型」か、逆に「密閉型」に限ると学習しました。
密閉型のテントは、LABO大須店やLABO一宮店に、
密閉式のコーティングブースとして、
オールテントで造ってありますが全く問題なく丈夫です。

 

テントは片側が空いていて
もう一方の片側が閉じてある形が、典型的な風に弱いテントのようです。
そんな形のテントはあまり見たことがないのは、
分りませんが、
たぶん、すぐ飛んでしまい残っていないからでしょう。

 

 

いずれにしても、
台風は、普段の状況とは全く違う状況を造り出して、
まさかと思うような事故を呼びます。
就業規則には、少なくとも「暴風警報」が出ている地域は、
会社、店舗への出勤禁止で、営業禁止で、その地域への出張も禁止です。
さすがに暴風どころか強風を伴った大雨でも、
お客様もほぼ来ません。
「早めの閉店」を、
朝一番、西日本の事業本部長が、メールで大きな文字で伝えていました。

 

私も大阪への出張を取りやめました。
大切な要件があったのですが、責任者としてそうすべきと判断しました。

 

台風は怖い。
でも、テントは意外と丈夫です。

 

 

LABO安城店のテントは実際に見るとデカいです。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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