谷 好通コラム

2015年04月29日(水曜日)

4.29.久しぶりに飛行機に乗って、ぼやきです。

久しぶりに飛行機に乗っています。
ギネス目前のLABO札幌店に行くためです。
最近は、福岡とか仙台あたりでも新幹線に乗るようになりました。
その方が帰ってくる時に楽だからです。

 

中部空港は、
帰ってきた時がつらい空港なのです。
他の空港が”乗降所”になっているプラットホームが、
降車専用で、乗車が禁止になっているので
空港に到着したら、
遠くの駐車場まで歩いて行かねばならず、
歩くのが少し不自由な者には大変つらい空港になっています。
それでも駐車場まで歩くのがつらい時は、
ホームの手前に車を待たせて、乗車しようとホームに歩いて行くと、
警棒を持ったガードマン二名がいつも待機していて、
「ここは乗車できませんよ!」と、大きな声で、
杖を突いた不自由な者までも追い払いに来ます。
これは大変つらいので、このホームで乗車することはあきらめました。
だから、足がだんだん歩きにくくなってきてから
中部空港に降りることは極力避けるようになりました。

 

中部空港は、
こんなつまらないことで大きな失点をしていることを
気が付いているのでしょうか。
このゴールデンウィークの空港利用者ピークの今日でも、
降車専用のプラットホームは私たちの車を含めて二台しかおらず、
利用率5%くらい。
乗車に使いたい人を追い払ってまで、
降車プラットホームをガラガラしておく意味がどこにあるのでしょうか。
施設がガラガラであることは、その施設が活用されていないことであり、
その施設の機能を必要としている人に不便をかけていることでもあります。

 

中部空港は顧客満足世界一を目指していると大きなポスターを張っていますが、
実はこんなつまらないことで、
お年寄りなど歩くのが少し不自由な者には、
降り立ちたくない空港に成り下がっていることをご存じだろうか。
私の知っている人も、
何人かが同じようなことを言っていました。

 

歩くことが平気で、
むしろ健康のために歩こうとしている人には、
絶対に解からないことかもしれません。
顧客満足を目指すのならば、
自分とは違う体を持った人に”聞かなければ”解かりません。

 

「車いす」の「歩けない人」をバリアフリーで保護することは、
多大なお金をかけてしますが、
お年寄りなど「歩きにくい人」は、
「歩けない人」の何十倍もいて、
今後、老齢化社会が進んでますます増えていても、
社会はまったくカバーしようとしません。

 

それどころか、
街はどんどんゆとりのある空間になって、
歩かされる距離が長くなってきています。
あるいは、公共施設から「椅子」がどんどん消えています。
椅子が無くなると、何がいいのでしょう。
景観がすっきりするということでしょうか。
ホームレスが座って目障りなのが防げるのでしょうか。
そんなことのために椅子が街角から無くなってきているのでしょうか。

 

自分とは違う体を持った人の気持ちに立って、
物事を考えることは大変難しいことだと思います。
こんなことを言う自分だって、中々出来るものではありません。
しかし、そんな難しいことだからこそ、
それが出来るようになったら、
それがビジネスの場面であったとしても、
やさしく、ものすごく強い存在になって、勝てるのではないでしょうか。

 

私は、中部空港のガラガラの降車専用プラットホームで、
また、こんなことを考えました。

 

新千歳空港に到着して・・

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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