事務所の前のスタンドが無くなって、今はコンビニになり、
立地がいいのか繁盛しています。
わが社の社員も、昼ごはん時になると、みんなが買いに行きます。
トレセンも研修会、検定会で毎日にぎわっているので、
たくさんの人がお弁当を買いに行かれます。
しかし私は、まだいちども行ったことがありませんでした。
特に行かない理由はありませんし、
行きたくないわけでもありません。
コンビニはどこででも日常的に使っていますが、
何故か、事務所前の新しいコンビニは使ったことがなかったのです。
単に、使う用事がなかっただけです。

しかし今日、とうとう、使う理由が出来ました。
昼ご飯を付き合ってくれる人が、
たまたま、いなかったのです。
連れ合いは、ご飯をちっとも食べない猫が心配で帰宅し、
賀来君は、広島に技術コンテストの予選の審査員で行き、
鈴置君は、東京です。たぶん技術コンテストでしょう。
畠中君は、12月のキーパー選手権の報奨旅行で”香港”に行きました。
開発の増田君と黒木君は、
製品開発の追い込みで”ドイツ・SONAX”に行きました。
それでも「ご飯食べに行こう。」と言えば、誰か付き合ってくれるのでしょうが、
誰かに声をかけるのが、今日はめんどくさくて、
ふらーっと、目の前のコンビに行ったのです。

トレセンの前ですれちがった三浦君が、カップ焼きそばを持っていたので、
私もそれを買おうと思ったのですが、
コンビに入って、商品棚を見ていたら。
キレイに具材が並べられた「冷麺」が、私の食欲をそそったので、
つい、それを買いました。
その「冷麺」と「一日分の野菜ジュース」とで、650円くらいでした。

けっこうワクワクしながら事務所に持って帰って、
自分の部屋で、それを開いてセットして食べました。

一番上の透明な蓋を開けると、
具材が上手に並んでいます。
冷麺専用に作られたであろう樹脂性具材乗せが見事です。
半分に切ったゆで卵までピッタリと収まっています。

麺の方にスープと、マヨネーズがセットされています。
食べる麺の上に、直にスープの袋が接するのは良くないのでしょう。
写真ではよく見えませんが、麺の上には一枚のセロファンが敷いてあります。
細やかな気配りです。

しかしいくら感心していても、冷麺は食べられないので、
付属のスープをすべて麺にかけて、
固まっている面をほぐし、その上にマヨネーズを全部かけて、
具材をバラバラと全部、不器用に乗せ、
まぜました。説明の紙は読みませんでしたが、順番は間違っていないはずです。

少し美味しそうな感じが減りましたが、
食べ物とはそういうものです。自分に納得させながら、一口。

冷麺は酸っぱいのが当たり前ですが、
私はそれを忘れていて普通のラーメン、
あるいはつけ麺のような味を、口の中に構えて食べたので、
口に頬張ったら、酸っぱさにむせてしまいました。

一口目、失敗です。
一緒に買ってきた「一日分の野菜ジュース」を一口飲んで、
今度は、酸っぱい味を口の中に構えて冷麺を食べました。
そのつもりで食べれば、なかなかおいしい冷麺です。

初めて目の前のコンビニで買った冷麺が美味しくなかったら、ガッカリでしたが、
ちょっとした勘違いはありましたが、
それを克服して食べた冷麺が、そこそこおいしくて安心しました。
目の前のコンビニと仲良くやって行けるような気がしたものです。

しかし、コンビニの冷麺は、少し”量”が物足りなくて、
何かお菓子でもないかと探しましたが、見つからず、
たまたま事務所にいた「広報」の責任者・田中マネージャーに、
「何か甘いものでもないかな。ちょっとだけ、足りんのだわ」と、
名古屋弁で頼んだら、
私が食べられるはずもない「チョコのビスケット30枚入り1箱」を持ってきたのです。
一瞬、むっとしましたが、私が頼んだものです。
私が1枚か2枚で我慢して返せばいいのです。
と思いつつ、7枚も食べて、ようやく返しました。
体に良いわけがありません。
しかしそれで、
ちょっとしたトラブルの後、私に八つ当たりされた連れ合いは気の毒でした。

昼ご飯の後、ひと仕事をしてから、
福岡に飛ぶ飛行機に乗って書いた何の意味もない、くだらない「無駄話」です。