谷 好通コラム

2014年10月17日(金曜日)

10.17.一つの嘘ですべてのつじつまが合わなくなる

ある人がいて、
普段は飲まないのだけど
この日”ほんの少しだけ”ビールを口にした。
でも、仲間も酒を飲んで、
どうしても明日、自動車が必要だというので、
“チョットだけ”ならいいかと思って、車を運転したら、
運が悪いことに、
“そういう時に限って”、やっているはずのない所で検問をやっていて、
出るはずないと思ったアルコールが、”わずかに”出て、
運が悪いことに、
それまでの累積の点数と合わさって免許取り消し。

 

でも、1年間、運転を我慢していれば、
何気なくまた免許が取れるので、
誰にも、”内緒で”、
嘘を言って、言い訳しながら、とにかく運転せずに、半年、
それでも、
運が悪いことに、
逃れようのない場面が”たまたま”あって、
本当に”ちょっとだけ”と思って、ちょっとだけ運転したら、
運悪く、
“たまたま”パトカーが後ろについてしまった。
それで、”おもわず”動揺したのがばれたのか、
運悪く、すぐに止められた。
でも、
ここで免許取消中を認めたら、
今度は3年とか、5年間免許が取れなくなる。
そこで、
免許証を忘れたことにして、
警察の書類に、
前もって憶えておいた他人の名前と住所を書いた。
でも、
“たまたま”運悪く、
その他人が他の事で警察の照会を受けていて、
そこにいるのは、その人ではないことが、
運悪く、”偶然に”ばれてしまった。
となると、
他人の名前と住所を書いたのは、
有印公文書偽造になってしまう。
逮捕され、当然、有罪判決だ。

 

執行猶予がついて釈放されたが、
その後、仕事をしなければならなかったので、
誰にも、自分が執行猶予中とは言わなかった。
嘘をつき続ければ、月日が経って、すべてが帳消しになるはずだ。
しかし、
運悪く、
ちょっとしたトラブルが発生して、
嘘をつき続けることができなくなり、
正直に言ったほうがいいと言われて、
仕事関係の人に正直に言った。
そうしたら、
仕事を失った。すべてを失った。

 

その人は、思わずつぶやいた。
「”正直者が馬鹿を見る。”ってこのことだなぁ。正直に言うんじゃなかった。」

 

この人は運が悪かっただけなのか? 正直者が馬鹿を見たのか?

 

少なくとも、
反省しない人ではある。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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