谷 好通コラム

2014年10月03日(金曜日)

10.03.中部空港から飛んで最初に見える御嶽山

御嶽山の噴火で史上最悪の被害が出ています。
亡くなられた多くの方が、
噴火口から打ち出された火山弾あるいは噴石と呼ばれる大きな石に当たって、
文字通り打ち倒されたものだそうです。
何kgもの石が、時速300kmで飛んできて、
それに当たれば、それは致命傷になっても仕方がありません。

 

御嶽山は、中部空港から飛行機で飛び立つと、
上昇中の飛行機のAの席の反対側の窓側から、
濃尾平野が終わって、まず最初に見える単独峰です。
3000m以上の高い山で、平野からそのまま立ち上がっているので、
それはもう壮大な山です。
自動車で行くなら、
名古屋から車で中央高速を約100km走って中津川ICで降り、
国道19号線に入って、とことこと1時間半程走った所で御嶽山に誘導されます。

 

名古屋から一番近くて、
3000m級の素晴らしい高山で、
五合目までスカイラインが完備され、
あるいは反対側からはロープウェーで五合目まで登って
その上からは、整備された登山道があって、
五合目の展望で、頂上まで登る人たちが行列になって見えます。
頂上にはエメラルド色の水をたたえた神秘的な噴火口「お釜」まであります。
お年寄りまで、
杖を持って登っていきます。
しかも、この時期、紅葉が始まっていて、
御嶽山の紅葉はまた素晴らしいことで有名です。
こんな条件が揃いも揃っていて、
大勢の登山者がいるのに、
まさかの噴火の直撃を受けたのですから、
最悪の被災になったとしても不思議ではありません。

 

私はこの御嶽山が大好きで、
頂上に登ったことはありませんが
五合目から頂上を望める場所には何度も車で行っています。
あの山が噴火したとは、信じられない気持ちです。

 

しかし、「山」が、
ただ美しいだけでなく
人間をも簡単に打ち負かすような大きな力を持った自然であることを
改めて突きつけられたような気がします。
自然は人間の存在よりはるかに超越しています。比べ物になりません。

 

亡くなられた山を愛した方々のご冥福を心よりお祈りします。

 

※三年ほど前の秋に御嶽山の五合目の展望に遊びに行った時の写真です。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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