谷 好通コラム

2014年08月09日(土曜日)

8.09.夏休み、孫たちと盛り上がったことは言うまでもありません。

今、2014年夏のキーパー選手権が
やっと1/3を過ぎる前で、
皆さん大変な思いをしていらっしゃる頃です。
そんな時ですが、私は一足先に夏休みをいただいてしまいました。

 

7日の昼に中部空港を出発して、釧路空港に飛び、
そのままレンタカーで東に走り、「厚岸」から浜中町「霧多布」まで、
まっすぐ走れば約2時間。
でも、あちらこちらの見所に寄り道をするので、
結局、4時間くらいかかりました。
寄った所は、まず、釧路湿原の「細岡展望台」。

 

釧路湿原には湿原の西側に位置する大きな「釧路湿原展望台」が有名であり、
旅行案内の本にもこちらが載っていてインターネットでも真っ先に出てきます。
私も一度だけ行った事があります。
その「釧路湿原展望台」にはレトロっぽい巨大な建物があって、
それが展望台ということになっているのですが、
それは湿原を展望する目的で建てられた展望台というより、
その建物そのものが超立派で、
こんな立派で凝った建物である必要はまったくなく、
また建物の中の土産物屋が不釣合いで、
その立派すぎる建物への嫌気で、
「釧路湿原展望台」に行ったのに、
釧路湿原が、どんな眺望であったのか、かえって憶えていません。

 

だから、私は釧路に何度も来ていますが、釧路湿原を見た覚えがないのです。
それで前話のように畠中君が言っていた「細岡展望台」に行った訳ですが、
「細岡展望台」は正解でした。
駐車した車から展望台に入る案内が分かりづらかった程度で、
展望台は、単に展望台であり、
釧路湿原展望台のように、
展望台と称する建物がでしゃばりすぎていて、
肝心な湿原が印象に残らないようなものではなく、
広大な釧路湿原の一部を美しく見渡せて、
釧路湿原の素晴らしさをキチンと理解できる、正しく展望台でした。
ここ「細岡展望台」がお勧めです。

 

そこから約1時間、岸の街を抜けて、
霧多布湿原のある「浜中町」に向かうには、
「陸上周り」と、「半島周り」の二種類あり、
NAVIで設定すると「陸上周り」を案内して来ますが、
ここは文句無しに「半島周り」をお勧めします。

 

絶対に半島周りです。
厚岸から赤い大きな橋を渡ると半島周りの道路に出ます。

 

「厚岸」から「浜中」まで30分程度の道のりですが、
そのちょうど中間点に「あやめが原」という場所があります。
ここは、たとえお急ぎであったとしても、ぜひ寄って行って下さい。
道路から700mほど入った駐車場に車を置いて、
あやめが原に歩いていくと、
すぐに木造の扉付きの門があります。

 

その門はいつも閉じているので、入ってはいけないのかと思えるのですが、
あやめが原には、馬が放牧されているので、
馬が逃げないための扉付きの門なので、人間の手で簡単に押して明けられます。
だから、勝手に入っていいのです。
勝手に入って、200m~300m歩くと、
左側に「びっくりするような絶景」が見えます。
ここは、本当に皆さんびっくりします。
巨大な岸壁と、荒波が打ち寄せて、水煙で白く煙っている様子は、
いつ見ても、胸がすっとします。
そしてあやめが丘という海に突き出た半島では、
放牧された馬にも会え、たいていの場合、何頭ものエゾ鹿にも会います。

 

厚岸から浜中へ行く道は、半島周りで、必ずあやめが原に立ち寄る。
これは、絶対にお勧めコースです。

 

あやめが原で気分を良くしたあと、
また元の道に戻って、
20分くらい走ると今度は「琵琶瀬展望台」があります。
ここにも、寄らなくてはいけません。

 

琵琶瀬展望台の駐車場に入って、すぐ脇に「展望台」があるので、
脇目もふらず、まず、登って下さい。
登ったら、
「霧多布湿原の全貌」が、突然、現れます。

 

ここでも、みんな、「うぉーーーっ」っと、声を上げます。
ここも写真は載せません。
どんなに色々工夫をして写真を撮っても、
その感動を1/10も表現出来ません。
本当の感動的な景色は、絶対に写真では撮れません。

 

アメリカのヨセミテでそんなことを思いましたが、
あの大迫力の感動とは、まったく違う意味ですが、
感動の大きさはそれに匹敵したものが
琵琶瀬展望台からの霧多布湿原の眺望にあります。

 

昔から人と自然が共存し、
混在しつつ、平和が保たれている不思議な湿原です。

 

今、釧路空港から中部空港に飛ぶ飛行機の中です。

 

台風11号の影響で、
「中部空港悪天候のため、
中部空港上空に来てからの天候調査で着陸が難しいと判断された場合、
羽田空港への着陸、あるいは釧路空港へ引き返す場合があります。」
と、条件付の飛行です。
釧路空港を飛び立って約1時間15分、
中部空港への降下が始まり、シートベルト着用のサインが点灯しました。
これから長い時間、強い風と、乱れた気流の中を、
恐る恐る様子を見ながら中部空港に進入します。
着陸できるかどうか、
相半ばというところでしょうか。
機長が機内放送で、
「小さ目の飛行機(B737-800)ですが、
非常に頑丈な飛行機ですので、
どんなに揺れても、絶対に安全です。ご安心下さい。」
と、自らをも勇気づけているような言葉を言っていました。

 

とりあえず、覚悟しましょう。

 

皆さんよりも早めに夏休みを取ってしまったのですから、仕方ありません。

 

私の夏休み、
一泊目は、霧多布湿原の脇に立つ「ペンション・ポーチ」に泊まりました。
http://www6.ocn.ne.jp/~porch/

 

二泊目は釧路市内のホテルに泊まりました。
そして、
市内の居酒屋で、
孫たちとご飯を食べ、私はお酒を飲みました。

 

孫たちと、盛り上がったことは言うまでもありません。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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