谷 好通コラム

2020年02月10日(月曜日)

2.10.テレビコマーシャルは今でも有効なのか

2019年の年末には、関東と降雪地域を除く全国で、
1200GRPというかなりの濃度でテレビコマーシャルを打った。
関東はWeb広告、降雪地域は雪解けの4月にTVCMを打つ。

 

1200GRPとはコマーシャルの前後の番組の視聴率が
全部で1200%になる本数のコマーシャルなので、
東海地方に住む私は、
実際にこの時、合計10回以上はKeePerのTVCMを見た。
私はテレビをビデオに録って見る習慣はなく、
テレビを点けたまま、
番組と番組の間のスポットCMもすべて見るオジサン族なので、
こんなに何度も見たのだろうことは理解できる。

 

私の知り合いの同じ年齢のオバサンでも、器用にビデオを駆使して
好きなテレビ番組だけを録画して、
好きな時にTVCMを飛ばして番組を見ていることを知っている。

若者がテレビを器用に小さなスマフォで見ていることも知っている。
その場合、コマーシャルは見ないことも知っている。

 

だから、テレビコマーシャルが、
昔ほどの効果はなく、限定的であることも理解できる。

 

インターネットを使ったWeb広告の方が効率的であるのかもしれない。
ユーチューブが具体的な広告効果がすごく大きいことも知っている。
よく知っている。

 

しかし、テレビコマーシャルが、
認知の広がりにはいまだに一定の効果があり、
特にローカルではいまだに認知を広げるには主流であり
名古屋のような首都圏を除く都市部でもTVCMはいまだに有効であること。

 

その効果の広さとスピードには一定の効果がいまだにあるので、
有名なメーカーやブランドはこぞってテレビコマーシャルを打っているし、
需要もいまだに大きいのだろう
テレビコマーシャルの放映料も一向に安くならない。
実際にKeePer LABOの12月の需要期の売り上げはほぼ20%上がった。

 

そのテレビコマーシャルを二年ぶりに打ったシーズンの半期決算を出した。
例年に比べて宣伝広告費を二億円も余分に使ったが、
会社としての収益である営業利益と経常利益は、
昨年とほぼ同じであった。
つまり、余分に使った宣伝広告費の分だけは十分に効果があり“元は取った”。
その上でCM以前よりKeePerの認知度はまた少し上がったのだから、
その分だけは、TVCMを打った効果有りと考えていいのではないのだろうか。
また、それが全国に施工店を持つKeePerの一つの義務ではなかったのだろうか。
だから、地域に分けた今回の宣伝広告戦略は、
この決算からの結果からも一定の成功であったと考えていた。

 

しかし、この半期決算を開示してから、株価は落ちた。
・・・・
投資家のみなさんの評価は、厳しいものであったのか。
今週から来週にかけて東京の機関投資家を回って決算の説明に回る。
その厳しい評価をしっかりとお聞きして学ばなくてはならない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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