谷 好通コラム

2014年05月26日(月曜日)

5.26.鈴木自動車は、カラーコピー機を捨ててしまったそうです。

カラーコピーが大嫌いです。
パンフレットとか、ポスターなど、
お客様に見ていただくものを作る時に
カラーでのプリントアウトはもちろん必要で、コピーする事もあるでしょう。
しかし、会議などに使用する数字の入った表を
カラーコピーして配布する必要はまったくありません。
白黒でもカラーでも、実用的にまったく変わるものではなく、
カラーはただキレイなだけです。
無駄の典型です。
というよりも紙にプリントアウトする必要性自体がそんなに多くははありません。

 

必要でもない無駄なことを、
会社のお金だからと無神経に使う社員の会社は、
必ずダメになる会社です。

 

トナー代からすべてを勘定に入れても、
たった1枚17円のカラーコピー代をケチって何になるのか。
100枚、カラーコピーで刷ってもわずか1,700円の出費ではないか。
年商数十億円レベルの会社の利益からみれば、たかが知れている。
そんな風に思う人が多いかもしれない。しかし、
たとえば、
従業員300人のその会社が1億5千万円の利益が出ているとして、
100枚のカラーコピーで、
1,700円の無駄をしたとしたら、
この規模の無駄を、300人の人間が、1日に1回やったとしら、
1年で、1,700円×300人×250日(115日休日) =1億2千7百5十万円
たった1人、1日、1回1,700円の無駄を、全員が1年間続けると、
1億5千万円の利益の大半、90%以上が吹っ飛びます。
ただ単に書類が”キレイ”なだけの代わりに
みんなが得るはずであった財産が吹っ飛んで
2千2百5十万円の利益が残るだけです。

 

300人の社員で年間1億5千万円の経常利益を出す会社は、
普通に立派な会社であり、普通に社会的な信用を得られて、
普通に事業も発展し、普通に社員さんの所得も待遇も上がっていくでしょう。
かたや、
300人の社員で、年間2千2百5十万円の利益では、
採算ギリギリの会社であり、
いつ赤字に転落するかわからない、油断出来ない会社であり、
取引先も警戒を解けない要注意の会社です。
事業は周囲のみなさんの警戒線からはみ出ることが出来ず、
事業の発展も非常に限定的で、社員さんの所得も待遇も上がらないでしょう。

 

100枚のカラーコピーで、
書類がキレイになる。その代償が、これだけの違いになります。

 

「そんなにたくさんのカラーコピーを、全員が、毎日する訳がない。」
そりゃそうでしょう。
でも、カラーコピーでキレイな書類の代わりに無駄をしても平気な会社は、
カラーコピー以外の無駄を、恐ろしいくらいの無神経さで出しているものです。
なにせ、100枚の書類が単にキレイになるだけの代償に、
どうせ会社のお金だから・・・と、
1,700円、平気で捨てるぐらいなのですから、
無駄なんて、他にも数え切れないほどあって当たり前です。

 

 

あの軽自動車のトップメーカー、鈴木自動車にはカラーコピー機はないそうです。
無駄だから捨ててしまったのだそうです。
見習うべきでしょうか。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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