谷 好通コラム

2014年02月06日(木曜日)

2.06.消費者は、自己中心で商品を見、聞き、買うでいいのです。

自己を中心に物事を考えるのは、
利己主義で良くないことと、よく言われるが、
考え方によっては、これはまったく逆であることもある。

 

ビジネス、とりわけお客様相手のビジネスでは、
お客様のことを考えることができた者が勝ちで、
その結果、自分が儲かる。つまり己(おのれ)の利益になる。
つまり「他人の立場に立って物事をかんがえること=自己の利益になる」

 

物を買ってもらうにしても、
何らかのサービス受けてもらう(買ってもらう)にしても、
それを買うかどうかを、
お客様(売る側である自分からすれば他人)が、
お客様自身の都合だけを考えて、決めて、買い、お客様がお金を払う。
だから、
どうすれば商品が売れるかを考える場合、
お客様が何を欲しがっていて、
どんな方法ならば買いやすいのか、買う気になってくれるのか、
お客様の都合と気持ちを考えて、商品を決め、提供方法を決める。
そして、その商品の魅力をお客様の気持ちになって考え、宣伝方法を決める。
自分の好き嫌いなんて、何も関与しない。

 

きれいごとではなく、
お客様(売る側である自分からすれば他人)のことをとことん考え、
真剣にお客様になったつもりで考えた者が、
お客様が買う商品、つまり売れる商品を作り出すことが出来、売れる。
つまり売る側である自分(己)は利益を得られる。

 

自分に利を得ようとするならば、他人であるお客様のことを考えるしかない。
一見矛盾しているようですが、むしろ非常に簡単な方程式です.

 

しかし、自己を中心にして物事を見、聞き、考えるのは、
普通のことです。
それもそのはず、
これは消費者のものの見方であり、考え方なのです。
消費者は自分のためのこと、
あるいは少しだけ範囲が広がって自分の家族のためのこと、
非常に自己に近い範囲の中で物事を見、考えれば良い立場なのが消費者です。
乱暴な言い方をすれば、
消費者はあくまでも自己中心的であり、利己主義であっていいのです。

 

でも、私達、商売をする者は、
その消費者に商品を買っていただくか、サービスを受けていただくのですから、
消費者のことを精一杯考え、努力します。
自らのビジネスのために、
つまり自分達に利益を得ようとするならば、
徹底的に商売の相手である消費者、お客様の立場に立って、
何が欲しいのか、
どうすれば買ってくれやすいのか、
いかに楽しんでもらえるかを真剣に考えます。

 

しかし、そうは言っても、
そういう自分達も、消費者=お客様の立場も”一面として”持っているので、
つい、商売の立場においても、
自分の立場から、自己中心的に、考えてしまいがちです。
しかし、それをやると、
消費者が欲しがるような商品は出来ず、
お客様が欲しがるようなサービスを提供する事もできません。
だから商品は売れないし、
サービスを受けてももらえないのですから、つまり、商売としては負けです。

 

相手のことを考えることができる者が、
求められてビジネスに勝てる。だから儲かる。
自分の店が、会社が、自分が、自分の家族に利益が得られる。儲かる。

 

相手の立場になるには、
キチンと相手の言う事を聞くことです。
そして、相手の立場に立って、相手に理解してもらえるように話すことです。
その繰り返しが、会話なのです。
キチンと会話が出来ると、相手を理解する事が出来ます。
相手を理解できると、
相手に理解できる話をする事が出来て、正しく会話が成立します。

 

今日は、厳しい吹雪の中、
会話を非常に大切にした運営をして
成功していらっしゃる会社を訪問してきました。

 

楽しい一時間でした。

 

青森空港から弘前に向かう途中、
私達にとっては、普段あまり見ない、不思議な太陽を見ました。

 

 

弘前でご挨拶をして、青森空港へ向かう頃には、
かなり激しい雪で、怖かったのです。

 

 

でも、
羽田からの飛行機は無事に青森空港に到着し、
私達を乗せて、青森空港を飛び立ちました。

 

今、羽田空港を向かって飛ぶ飛行機の中です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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