谷 好通コラム

2013年11月29日(金曜日)

11.29.運のいい人と、運が悪い人とは、そんな程度の差

私が、よく言う話で、
「自分が働く会社の社長は、
能力はそこそこだけど、すごく運のいい社長か、
能力はすごく高いけど、あまり運が良くない社長か、どっちがいい?」
そう聞くと、ほとんどの人が
「運がいい社長がいい。」と言います。

 

会社の経営とは、運がいいか、運が悪いかで決まる。
なんてことないのであって、
会社の経営は、ギャンブルみたいなものでは決してないのです。

 

社会の人々の役に立つことをすること。
つまり、社会人たちが欲しい物や事を、欲しい形で提供すること。
これなくしては会社が繁栄する事は絶対にあり得ないのです。
会社の経営とは、意外と単純なことで、
お客様と従業員のことを、ひたすら合理的に考えていれば、いいのです。
と、私は、個人的に思っています。

 

ただ、
運がいい社長のいる会社が繁栄する。というのは、
あながちウソでもないのです。

 

事業を行っていく中では、
必ずチャンスというものにめぐり合います。
そのチャンスは誰にでもだいたい同じように訪れるのです。
でも、まず、それがチャンスであることに気付くかどうか。
そして、そのチャンスを活かそうとするかどうか。
運いい人と、運が悪い人とは、そんな程度の差だと思っています。

 

チャンスを活かすためには、
何らかの行動と労力が必要です。
もちろん多少なりとも手間も費用も必要でしょう。
でも、チャンスに見えたそれが、
そう見えただけ、あるいは、思えただけで、
チャンスでもなんでもなかったら、
あるいは、自分にはそれを活かす力がなかったら、
チャンスを活かそうとして費やした労力と費用が無駄になります。
だから、
「そんなチャンスなんてものは、
飛びついて、やってみても、どうなるか分からないのだから、
やっても、くたびれ損になるかもしれないし、俺はやらない。」
なんて人には、
それがたとえどんなチャンスであっても、
永遠にチャンスを活かすこともなく、平々凡々と生きるのでしょう。
「俺にはなかなか運が回ってこない。」と、ぼやきながら。

 

いわゆる運のない人。運の悪い人です。

 

 

運がいい人とは、
広い見識を持って、何物にも、何事にも偏見を持たずに、
何よりも大きな好奇心を持って、物事を見て、
人の言うことを、とりあえず、聴き入れ、受け入れることが出来る人のこと。
するとチャンスがやってきたら、
すぐに、くっきりとした形で見えて、
どうすればそのチャンスを活かせるかまで、見えてしまうはずです。

 

それでも、もちろん失敗はする。
そんな時には、”深追い”は、禁物であって、
早い決断で撤退することも重要だ。
そんな時には、何はともあれ学習する事が、次のチャンスを活かす力になる。

 

しかし、数え切れないほどの失敗があっても、
チャレンジする事自体に懲りない、底抜けの楽天主義も、
運のいい人であろうとするならば、絶対に必要なことだろう。

 

運のいい人とは、
ただ、チャンスを活しただけであって、
人より大きなチャンスを天からもらった訳ではない。
運の悪い人とは、
ただ、チャンスを逃してしまっているだけであって、
人よりチャンスが無かった訳ではない。

 

そう、何かの本に書いてあった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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