谷 好通コラム

2013年10月06日(日曜日)

10.6.僚友#36が優勝、シリーズ2位に。我が#37は無念の9位。

スーパーGTのオートポリス戦は、
僚友の#36 PETRONAS TOM‘Sが、
ラスト3周での劇的な大逆転で優勝した。

 

予選10位から、速さで上がってきた優勝だ。
上位を走るライバルのトラブルに助けられたわけでもない。
ロシターも速かったが、とりわけ中嶋一貴が気迫の速さであった。
ピットは拍手喝采で、大騒ぎ。
今シーズン2回目の優勝で、
舘会長も感激して涙をぬぐっていた。
これで#36は、一躍シリーズ2位に急浮上だ。

 

 

#37 KeePer TOM‘Sは、
7位スタートだったが、じりじりと上がったり下がったり。
スピードが足らず、タイムが上がらずに残念ながら9位でゴールした。

 

このところ順調に、
上位で争ってきたが、
久しぶりにトップグループからはっきりと離され、
タイムとして全く追いつきそうにないペースであった。
スタートドライバーはアンドレア・カルダレッリ。
ドライコンディションの路面で、
オーバーステア気味のハンドリングに苦しんでいたようだ。
満を持して出て行った第2スティントのドライバー伊藤大輔選手は、
後半わずかに降り出した雨のせいか、
路面コンディションが変化して
逆にアンダー気味のハンドリングに苦しんだようだ、
足回りのセッティングは難しいもので、
どんどん変わる路面状況に、意図とは逆目に出てしまうこともあるようだ。

 

#37は、今回はいい所がほとんどなく、
せっかく応援に来てくれたたくさんの九州の皆様には
大変申し訳ないことをしました。

 

 

しかし、私も同じチームの僚車が劇的な優勝をしたのだから、
素直に喜べばいいのに、
素直に、笑顔が出ません。

 

これが他チームの誰かの車が優勝したのなら、
今日はダメだったなぁ残念、と思うだけですが、
これが同じチームの僚友が優勝すると、
チーム全体が喜んでいるのに、逆にジェラシーのような、
卑屈な心境になるのか、かえって悔しいのです。
うらやましさまで混じって、全く素直ではなくなっています。

 

お母さんから自分は叱られたのに、兄か弟がホメられているのを見て、
卑屈な心境になっている情けない小僧のようなものです。
理屈ではなくて、これはなんというのでしょうか。
たぶん”ひがみ”でしょう。

 

数多くのレースを経験してきて、
私の立場の人がそんな心境になることを知っているのでしょう、
舘会長が、「37番、本当に申し訳ない。」と頭を下げられるのですが、
これはレースであって、勝負事なので、
チームオーナーである舘会長に謝られるようなことではないので、
かえって恐縮しながらも、
また自分に情けない気持ちになって、
レースが終わってすぐに、
またドライバーたちに挨拶もせず、
お礼も言わずに、帰りについてしまいました。
本当に情けないと、恥ずかしい気持ちです。

 

しかし、これで#36はシリーズランキングの2位に踊り出ました。
最終戦の「もてぎ戦」の結果で、シリーズチャンピオンの可能性大です。

 

「もてぎ戦」では、
最後ですし、今度こそ、素直に、#36を応援したいと思います。
シリーズチャンピオンは最高の栄誉です。
心から僚友の応援をしたいと思います。

 

#37を応援するついでですが・・・

 

 

※中村カメラマンより、早速、写真が届きました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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