谷 好通コラム

2013年06月21日(金曜日)

6.21.みんなのお金は、使った者が勝ちなのか

経費の無駄づかいや、
会社のお金で、無駄な物を買ってしまった人に、
「自分のお金だったら、こんな使い方出来るか?」
あるいは、
「自分のお金だったら、こんな物に、こんなに金を払って買うか?」
と問うことがあります。

 

すると、
「ハイ、自分のお金だったらとても買えませんでした。すみません。」
と、反省をするケースがほとんどです。

 

これは正しいのでしょうか。
私は、まったく反対だと思うのです。

 

自分のお金なら、
自分の自由なのだから、
自分の好き嫌いや、自分の価値観で、
自分の勝手にどんな買い物をしてもいいでしょう。
それがたとえ無駄な買い物、無駄づかいでも、自分のお金なのだから自由です。

 

しかし、
これが会社のお金ならば、
会社のお金とは、会社を構成する皆のお金なのだから、
自分の好き勝手な使い方は許されず、
皆のため、つまり会社の仕事のためを考えた慎重な使い方が求められます。
大切な使い方をしなければなりません。みんなのお金なのですから。

 

しかし実際は、
自分のお金だったらと勿体なくて使えないような雑な使い方も、
会社のお金だったら惜しげもなく使えてしまうのが普通です。

 

つまり自分の金なら勿体なくても、
人の金、みんなの金だったら惜しくない価値観は、よくあります。

 

予算をたくさん地元に持ってくる議員が、良い議員だと言いますが、
「予算」とは、みんなが納めた「税金」そのものです。
日本国中の国民が納めた税金を、
自分達が住んでいる所で、
出来るだけたくさんの金額を使うために予算という形で持ってくる事が、
誰の為にとって、良い事なのでしょうか。
自分達の為、だけ、でしょう。
みんなの金を、地元のために「予算」を持ってくるという行為は、
ひょっとしたら、
会社のお金で、無駄な物を買ってしまった人に、
「自分のお金だったら、こんな使い方出来るか?
自分のお金だったら、こんな物に、こんなに金を払って買うか?」
と言ったら
「ハイ、自分のお金だったらとても買えませんでした。すみません。」と、
そんな情けないことをいうのと同じようなものではないしょうか。

 

ふと、そんなことを思いました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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