谷 好通コラム

2013年05月23日(木曜日)

5.23「北岳」と富士山

仙台に飛ぶ飛行機がプロペラ機だったからなのか、
いつもの航路よりはるかに南を飛んだ。
CA(客室乗務員さん)が近くを通った時、聞いた。

 

私「プロペラ機は、ジェット機より、ずいぶん南を飛ぶんですね。」と言ったら、
CA「いえ、高度は低いところを飛びますが、航路は同じです。」とおっしゃった。
私「よく、仙台行きの飛行機は乗りますが。いつももっと北を飛びますよ。」
CA「いえ、高度は違いますが、航路は同じです。」
私「じゃあ今は、そうなったということで、昔はもっとうんと北でしたよね。」
CA「いえ、高度は違いますが、航路は同じです。」
私「・・・はい、分りました。」

 

では、私が、
仙台行きの飛行機からずっと見てきたあの佐渡島はなんだったんだろう。

 

そんなことはどうでもいいことだが。
南に航路を取ると、
右側の窓に富士山がわりと大きく見える。
と同時に、「北岳」が見えるのだ。
日本で第2位の高さを誇る北岳。

 

「北岳」と言って、その山の姿を思い浮かべられる人は少ない。
3,193mの高さで、日本で二番目に高い山である。
しかし南アルプスの似たような高さの
同じような形をした山の並びの中の一つなので、
「北岳」という単独の山としての形が無い。

 

だから、一般的認識としてまったく存在感が無いのだ。
何とも気の毒な山である。

 

しかも名前が固有名詞の部分は「北」だけであり、
ほかの山には、
御嶽山、乗鞍岳、槍岳、穂高、野口五郎岳、羊蹄山、開聞岳、恵庭岳、
石鎚山、利尻富士、とかとか、ちゃんと固有の名詞が付いているではないか、
それが、ただ、北の岳だけではあっさりしすぎている。

 

そういえば、ヒマラヤでは、世界一はチョモランマ、
ほかの8,000m級の山には、ローツェ、ガシャーブルムとか、
ダウラギリ、マナウー、カンチェンジュンガとかとか、
私でも知っているうっとりするようなロマンチックな名前が続くが、
二番の山は単に「K2」だ。

 

日本で二番目に高い山が「北岳」というのとよく似ている。

 

北岳と富士山。どれが北岳なのかよく解からない。
飛行機が進むに従って、少しずつ角度を変えて撮ってみる。
やっぱりどれが北岳が判らない。

 

 

※ちなみにこれらの写真は、
昨日「大福」に忘れてきたカメラとは違うもう一つのカメラで撮ったものです。

 

 

ウィキペディアに載っていた写真。
一番右が北岳と書いてあったが、
これが北から撮っているのか、南から捕っているかで、
上の私の撮った北の上から写真とどう符合するのか。やっぱり判らない。

 

 

同じくウィキペディアからの写真。正真正銘「北岳」

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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