谷 好通コラム

2012年10月12日(金曜日)

10.12.西向きの飛行は寝ずに、シベリア見るべし

※これは昨日、飛行機の中で書いたものです。書かれた内容は少し誤解が混じっています。

 

 

中部を飛び立って、フランクフルトへ飛ぶ航路は、
平面である世界地図に見ると、ほぼ真西に飛べば一番近いようだが、
実際の地球は球面なので、実際の最短距離の航路は、
平面の世界地図に書くとぐるっと北へ大きく迂回して弧を描くように飛ぶ。

 

そう、ヨーロッパ航路は、中部空港を飛び立ったらほぼ真北に向かって進み、
富山の真上を通って日本海に抜け、北海道の西側の海上を北上する。
そのままサハリンの脇を抜けて、
ロシア極東の町ハバロフスク近くを
真北に飛んだつもりでいると(平面の世界地図上では)、
自然にシベリアを西に進む形になる。
飛行機が旋回した形跡はないのに、
北へ向かっていたはずが西に向かっているのは、
自分たちの住んでいる地球が、
平面ではなく球体であることを想像できてすごく楽しい。

 

もう10月になると、シベリアはすっかり冬景色のようだ、
今日は飛び始めてから4時間くらいの間、雲がびっしりと覆っていて、
今日はシベリアの空からの景色があまり見えないとがっかりしていたが、
空からのシベリア最大の見所、
北極に近く、しかも険しそうな地形の山地が続く、
何とかと言う山地(名前を忘れた)に差し掛かったら雲が晴れ上がって、
“シベリア”を見ることができた。

 

私もたくさんの所へ行って、世界の地域の空からの光景を見てきたが、
シベリアは、特に冬のシベリアは美しく感動する絵である。

 

長距離の国際便は、
どこへ飛ぶにも、出発後の食事を出したらすぐに機内の窓を閉め切って、
夜モードにして、客に寝るように言うが、あれはへんだ。嫌いだ。
あれは、乗客を寝かせて、乗務員が楽をするため
仕組まれているに過ぎない。と真剣に思っている。(が、たぶん違うだろう)

 

西向きに飛ぶ場合、太陽を追いかけるように飛ぶのだから、
時刻がどんどん伸びていくような効果がある。
今日の場合、
11日の朝10時半に出発して、
11時間飛び、時差がなければ夜9時半に到着するはずだが、
実際のドイツフランクフルトには午後2時半過ぎに到着するとなっている。
つまり、時刻が約7時間戻ったということで、
私たちはいつもより7時間長い昼間を体験するわけだ。
一日が7時間長くなるだけであり、
それも昼間が長くなるだけなので、
その長く伸びた7時間分、
今晩、ドイツで寝るまでの時間が延びて、
ものすごく眠い状態で就寝時間を迎えることになる。
バタンキューと眠って、時差ボケ一発解決。

 

だから、11時間の飛行の間に、つまり伸びた7時間の間に、
暗くして「無理に作った夜」が来る必要など何もない。と思う。

 

私は、日本から西向きに飛びヨーロッパに行く時は、
飛行機で寝ようとは思わない。
そんな無駄なことをしているぐらいなら、
とんでもなく素晴らしいシベリアの空からの景色をみるべきだ。

 

絶対に見るべきだ。

 

寝ておかないと時差ボケで仕事ができなくなる。とばかりに、
シベリア見物もせずに、
窓を閉め切る価値観は、私には理解できない。
この感動をそっちに置いといてまで”寝むって”、
万全を期すべき仕事があるとは思えないのだ。

 

でも、機内は真っ暗にされるので、
一人だけ窓を開けるわけには行かないので、

 

こんな格好して、初冬のシベリアを堪能する。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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