谷 好通コラム

2012年09月06日(木曜日)

暑さに慣れたように、豊かさに慣れてしまっているのか

昨日の名古屋の気温が35.2℃と新聞に載っていた。
そんなに暑かったとは思わなかったのは、
以前に比べると体が夏に適応し慣れて、そう感じたのかもしれない。

 

人間の体の構造は、適応さえすれば暑さに合っているのかもしれない。

 

世界中の人口は2010年現在、約68億人と資料に出ていた。
世界一人口が多いのは、
いわずと知れた「中華人民共和国」、中国である。
その数1,348,932,000人。
しかし中国は一人っ子政策が厳しく、
二人目から高い税金を取られるので、
出産届けを出さず戸籍もない子供がものすごい数がいるというので、
実際は15億人とも16億人とも言われている。
また、中国人は世界に散って
「華僑」として世界中に住んでいることも考えると、
中国人は世界中で16億人のいう数字は現実的なのであろう。

 

そして、
世界第二位がインドであることは知っていたが、
驚いたのは、その数が1,224,614,000人と、
中国とあまり変わらないということだ。
両方合わせると26臆人から28億人となる。
なんと世界中の人間の半分近くが中国人かインド人だということだ。

 

(世界第3位はアメリカで、310,384,000人だが、)
第4位がインドネシアで239,871,000人。
第5位はブラジルで194,946,000人。
第6位がパキスタン、173,593,000人。
第7位、ナイジェリア158,423,000人
第8位、バングラディシュ148,692,000人

 

アメリカを除いて、ここまでで世界人口の50%を越す。
次にロシアと日本が来て、合計約2臆7千万人。
その下に。
メキシコ、フィリピン、ベトナム、エチオピアなど、
ずらっと気温が暑い国が続く。

 

どうも人間は比較的気温の高い地域にたくさんの人が住んでいるようだ。
しかし、人口の多い地域では所得が低い傾向かあるように思える。

 

世界第2位のGDPを誇る中国でも、
日本のそれをわずかに越したが、
人口で言えば10倍以上いるわけであって、
人口一人あたりのGDP、
つまり付加価値、しいては実質所得が、
日本のそれの10分の1でしかないことであり、
しかも日本よりもはるかに貧富の格差が大きい中国では、
一部に金持ちがいるが、
ほとんどの庶民は日本の10分の1以下の所得であるのだろう。
あとは追って知るべしで、暑く貧しい国々が続く。
現在、人口が多いたくさんの国で爆発的な人口増加があって、
地球人口は60年後の2075年に95億人まで膨れ上がるといい、
そこをピークに緩やかに減っていくらしい。

 

地球は95億人の人間を養っていけるのか。

 

今、世界の人口の10%の国々に豊かな人たちがいて、
人口の90%の人々が、10%の富を薄く広く分配されていることになる。

 

我々の日本は、豊かな10%の国の一つであり、
35℃程度の暑さがニュースになる涼しい国だ。

 

しかし我々は、この涼しくも豊かな国に慣れてしまって
自分も含めて我々は軟弱なってしまっているような気もする。

 

今朝の新聞を読んでいて、ふとそんなことを思った。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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