谷 好通コラム

2012年07月19日(木曜日)

昨日の話の”補足”「目的と手段と行為」の関係

昨日の話が、言葉足らずによって解りにくい部分がありました。
補足をします。

 

昨日の文中に、
「上席の役職を持った者の仕事とは、
部下を管理監督することではありません。
仕事をサボらないように見張ることでもありません。
ましてや自分の勝手な評価で叱ったり褒めたりすることでもありません。
部下がやる気を出すように鼓舞する事でもありません。
もちろん威張って部下を服従させること、
俗に言う”束ねる”なんてことが仕事でもありません。」

 

と、ありましたが、
上席の役職を持った者の仕事として、
上記の”行為”を否定したものでありません。
“目的”を果たすための”手段”を実行するために、
上記の”行為”は成されるべきでしょう。
しかし、その”行為”自体が上席の役職を持った者の仕事になっていたのでは、
本来持っている”目的”を果たすための”手段”にもならないと思うのです。

 

そして、その本来の”目的”とは、
前話の言葉を引用するならば、
「役職として上に立つ者の仕事とは、
与えられた職責を果たし、与えられた部署の仕事を成功に導くことです。
部署の仕事の成功とは、部下が成功することに他なりません。
最前線での成功なくして部署の成功はありえないのですから、
上司の仕事(の目的)とは、部下を成功させること。
言い方を変えれば、部下に成功してもらうことです。」

 

そしてその”目的”を実現するために”手段”が存在します。

 

“手段”とは、
仕事を、闘いにたとえるならば、
「コーチは、選手に
敵よりも強い道具を作り、与え、
その使い方を教え与え、
筋力をつけるトレーニングで力を与え、
戦い方の訓練をして技術を与え、
選手の健康のために生活と環境をコントロールして、
良いコンディションを与え、
効率よく安全に闘いの場に送り出す。
そして闘いの場において敵の分析をして、作戦を立て、
闘いの途中では闘いの状況を判断して、戦術を与え、・・」

 

手段は、目的を達するために具体的であり効果的でなければなりません。

 

具体的かつ効果的な”手段”を講じるために、
色々な”行為”、
つまり叱ったり、褒めたり、鼓舞したり・・・・が発生するのでしょう。
目的が明確でなく、
目的を達するための手段としてでもなく、
行為そのものを仕事としているとしたら、
職責を持った役職者としては、
それは違うのではないだろうか。という意味です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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