谷 好通コラム

2012年04月10日(火曜日)

毎日書くと、100倍いいことがある

このブログはsensya.comからご覧いただいている方が多いが、
KeePer LABOのスタッフたちが書いている「ラボブログ」の場合は、
SNS「みんから」から来てご覧いただいている場合も多い。
アクセスも、私のブログの約三倍はある。
そういう私もラボブログのファンの一人です。

 

ラボブログは更新頻度が非常に高く一日に20通以上も投稿されるが、
その中でも岡崎店の「ムラッチ」が書くブログが毎回、内容があって面白く、
読むのが楽しみになっています。

 

先日、岡崎店に行った時、「ムラッチ」こと村田店長と話しをしていたら、
とりあえず「毎日書こうと決めた」のだそうだ。
そのきっかけは、本人からは聞かなかったが、
たぶん失恋だったのではないかと勝手に想像している。
彼がブログの中で失恋のことを書いていた。
仕事から帰ってきて何もしていないと元カノのことが頭に浮かんできて、
寂しいので、何かやろうと決めてブログを毎日書き始めたのかもしれません。

 

動機は何にしても、毎日書くのはすごいことだ。
私は、11年間で3,000話+昔のレース日記など300話を書いてきた。
約4日に3話のペースだが、それでもほぼ毎日書いてきた実感であり、
それに要した時間と労力は計算しないが、私の人生の大切な一部になっている。
何より必要なのは、毎日「今日も書く」という決心と、
その決心を実際に書く行為に移すために自分で踏ん切れるかどうかです。
たとえるならば、
暖かいお布団の中で、眠りから醒めて、
布団から出る時の、踏ん切りに似ている。

 

布団からガバッと出る瞬間まで、
布団から出なくてもいい理由をいっぱい考えるが、
どうしても出なくてはいけない理由が必ずあるので、
意を決してガバッと起きるのだが、それが出来ない場合、
たったそれだけの理由で学校や会社を休んだりしてしまう者が実際いる。
面接の約束をしていたのに
何の連絡もなしですっぽかし、
携帯に電話しても出ない者がこのところ急激に増えているが、その輩だろう。

 

書き始めてしまえば夢中になって書いてしまうのに、
書き始めるまでに「何を書こうか、書くことがないなあ」などと考えて、
ちょっと思いつかないと
「書くことがないから、今日は書かない。」としてしまうのは簡単だ。

 

私だっていつも書きたいことがいっぱいある訳ではない。
しかし、何もストーリーを思いつかなくても
何でもいいから最初の一行をとりあえず書くと、
書いているうちに色んなことが思い浮かんできて、
最初のつもりとは、まったく違う方向で書けてしまう事もたびたびです。

 

行くべき先が見えているから一歩を踏み出すのではなく、
とりあえず一歩踏み出すから二歩目が出て、三歩四歩と足を出すうちに、
全体が見えてきて、行くべき方向が見えくる。
方向がキチンと見えた時点からアクセル全開にすればいい。
先が見えないからと言って最初の一歩を踏み出さなければ、
じっとしていても見えるかどうか分からない先を、
見えるまでいつまでも待つことになって、
歩き始めることなく、ただ待つことになります。

 

先が見えずとも、とりあえず、まず一歩を踏み出すとすべてが始まる。
「はじめの一歩」は、いつだってそういうものです。
先が見えずとも、とりあえず、踏み出すものです。

 

私が11年前の2011年1月22日第1話 復活の日を書いたのは、
初めて会社のホームページを造り、
そのホームページにたくさんの人にアクセスして欲しいと、
「客寄せパンダ」でも何でもいい、と思って書き始めたのが理由でした。

 

だから、これを書くとどうなるのか、何かいいことがあるか、
そんな先のことはまったく分からないが、
とりあえず、書き始めれば、何かが見えてくるかもしれないと思ったものです。
まだブログという概念が無かった時代だったので、
プレ・コラ「はじめの一歩」という題名のページでした。

 

あの時は、まさか11年後の今まだ書いていて、
3,000話以上も書くとは思ってもいませんでした。

 

書いて来て良かったことは、山ほどあります。
恐縮するたくさんの方に読んでいただいて、
たくさんの方と知り合うことが出来、ビジネスの上でも大変役に立ちました。
たくさんの人とご縁が出来たことで、
どれほど私の人生と心が豊かになったことかわかりません。
書くこと自体が自分の確認になり、自分が考え、思っていることが整理できて、
自分自身を理解することにもなりました。
それは本当に嬉しいことです。

 

たくさん書いてきて思うことは、
どうせ書くならば、
いつも厳密に「本音」で書かないとまったく意味がないということです。
本音で書くからこそたくさんの方が、私自身を理解し、信用してくれるわけで、
自分を飾ったり、自分を誇張したり、あるいは偽ったりして、
自分自身とは違う虚飾の自分を、話の中で作り上げようとすると、
かえって、疑われ、信用を失うことになるのでしょう。

 

嘘は必ずばれます。
嘘のつじつまを合わせるためにまた嘘を書き、
嘘が嘘を呼んで、そのうちに嘘のつじつまが破綻して矛盾が生まれ、
嘘が必ずばれて、まるで書いていることすべてが嘘の固まりになってしまいます。
たとえ書いていることのほとんどが本当のことがであったとしても、
ちょっとだけ良く見せようと、
少しだけ嘘を混ぜると全部が台無しになってしまうのです。

 

本音を、そのまま掛け値なしで書くには、
毎日書くことが一番効果的です。
毎日書くにはいちいち計算などしていられないから、
自然に、本当のことばかりを考えたそのまま本音で書くしかない。
だから、どうせ書くなら毎日書くことです。
いっぱいのことを考えのままに書いていると、
自分の考えたことが間違っていたことに気が付くことも往々にしてあります。
一週間に一回とか10日に一回書くことと、
ほぼ毎日書くこととは本質的に違うところがあります。
どうせ書くなら毎日書いたほうが100倍、良いことがいっぱいあるのです。

 

「ムラッチ」どう、やってみるかい。

 

写真は本文とは
関係なく三浦君。
右目に「目んぼ」が出来たらしい。
目んぼとは関係なく、
とっても嬉しい「出来たっ」もあったらしい。
ハッピーである。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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