谷 好通コラム

2021年06月10日(木曜日)

6.10新型コロナ:大規模集団接種でモデルナ製ワクチンを打った。

地方自治体からのワクチン接種予約の面倒さに絶望していた私は、

会社の電算課の鮫ちゃんに頼んで、

大規模集団接種の予約を取ってもらっていた。

その予約が今日、6月10日だったのです。

 

その今日は、朝から、月一回の取締役会で、

もちろん、皆さんの意見をたくさん聞いて、

真剣に議論しなければならないのですが、

今日のワクチン接種が嬉しかった私は、

つい口が軽くなって、いつもより喋りまくったような気がします。

 

高齢者にとって、新型コロナウィルス感染症の重症化リスクが大きい事実は、

テレビで重症化した患者の悲惨な様子を見るたびに、恐怖の的でした。

だからなのでしょうか、

コロナ以前までは、

昼間、近所のお年寄りで寄り合い所のようにぎわっていたコメダ珈琲が、

密を怖がったお年寄りが家を出なくなったのでしょう、

昼間、行ってもガラガラになっていました。

そのお年寄りにとって、ワクチン接種の開始は何よりの朗報でしたが、

“非効率の殿堂”のようなお役所仕事に委ねられた「接種予約制度」は、

せっかく、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者を優先にしていても、

「電話が通じない」「予約サイトが開けない」「予約が取れない。」と、

多くの人の悩みの種でした。

 

それに業を煮やしたかのように始まった大規模集団接種は、

鮫ちゃん曰く「簡単につながりましたよ。」と、

接種の規模が大きくキャパシティがぐんと大きいので、予約も簡単に取れて、

予約が取れない悩みは解消したようです。

 

しかし、私が今日、大規模集団接種の会場に行ってビックリしたのは、

ものすごく効率的に造られた集団接種の会場が”ガラガラだった”ことです。

私が行った午後5時頃の時間だけがそうだったのかもしれませんが、

会場は、接種を受けに来ている人の数より、

受付や誘導の為の係員、問診、接種の医師の数の方が、ずいぶん多いほど、

ガラガラでした。

大規模集団接種を主催していたのは地元の藤田医科大学病院。

その献身的な姿勢には頭が下がる思いでしたが、

会場はガラガラでした。

考えてみれば、せっかく素晴らしく合理的、効率的に造られた大規模集団接種も、

その予約は、インターネットに限られていて、

65歳以上のお年寄りでインターネットを使える人がどれだけいるでしょうか。

私も普段、仕事でインターネットは頻繁に使いますが、

この予約の手続きは、困った時の鮫ちゃんだよりで取ったものです。

65歳以上で、自分でインターネットで予約を取れる人はごく少数でしょう。

ならば予約方法を拡げるか、

思い切って年齢制限をうんと下げるべきなのでしょう。

 

この大規模集団接種を主催している藤田医科大学病院も

それは分かっているのでしょうが、

それを許さないのが、「非効率と不合理の殿堂」お役所なのでしょうか。

 

まったく痛くなかったワクチンを接種してもらいながら、

接種後15分の待機をイスに座って過ごしながら、

そんなことを思ったのでした。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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