谷 好通コラム

2011年11月22日(火曜日)

2917.レンタカー秘話ふたつ

(これは昨日21日に書いた話です)

 

いま、岡山から名古屋に変える途中の新幹線の中。
岡山でもたくさんの方にお集まりいただき、
私もつい話が長くなってしまった。
年内の研修会18回の内、1回だけ休んで、
14回やって、あと3回を残すのみになってきて
ここに至り、話が長くなる傾向がある。
イカンなと思いながらも、
ついあれもこれも話をさせていただきたいと欲が出てきてしまうのかもしれない。

 

実は今日、研修会が終わって名古屋に帰るかどうか散々迷った。
明日が鹿児島での研修会で、
予定としてはいったん名古屋に帰ってから、
中部空港から明日の飛行機で鹿児島に飛ぶ予定になっている。
しかし、岡山から福岡まで新幹線で行き、
明日みんなと一緒に車で鹿児島まで走るという手もある。
そのほうが、日程として楽になるかもしれないし、経費的にも軽くなるはずだ。
しかし、よく考えた。
岡山から名古屋に新幹線で帰っても、
福岡に向かっても費用的にはほぼ変わらない。
福岡から鹿児島にみんなと一緒に車で行けば、その分の費用はほぼゼロになるので、
次の日の中部⇒鹿児島の飛行機代が浮く。
しかし
福岡に泊まる宿泊代は発生するし、
福岡に泊まれば、また飲みに行きたくなる。
飲みに行ってもいつもの餃子屋に行くに決まっているので、
いくら腹いっぱい餃子を食べても一人5千円までだ。
それでも、差し引きするとそんなに大きな差にはならない。
私は身障割引きを使って飛行機に乗るので、変更OKで30%引きになるからだ。
しかし今、
私はカロリー調整を一生懸命やっているのに、
博多の餃子屋に行ったら、程度を越さずに食べ、飲む自信がない。
そんなつまらないことを色々考えて、
今、名古屋へ帰る新幹線に乗っているわけである。
私の出張はいいかげんである。
そんなことを考えていて、
わが社の「レンタカー秘話」を二つ思い出した。

 

 

[レンタカー秘話その1]
もう何年前のことか憶えていないが、
以前、私と畠中(現常務)快洗隊運営本部長、鈴置(現常務)営業部長、
それに賀来(現常務)副部長の四人が、何かの用件で揃って札幌に行ったことがあった。
行く段取りを手配していて
私が本社の事務員さんに
「○○さん、札幌でレンタカーを手配して置いてください。」と、お願いをした。
しばらくして○○さんから電話
「社長、いつもの“ビッツ”がレンタカーで無いと言ってます。どうしましょう。」

「じゃあ、なんでもいいよ。」
○○さん
「はい、分かりました。」

 

私達の会社では、レンタカーはいつも“ビッツ”と決まっていて、
これは一般社員でも、役員でも、もちろん私でも全く同じで
それ以外のレンタカーは、トラック以外は借りたことがほぼ無い。

 

しかし、そのビッツがあいにくレンタカーに無く、
ましてや役員クラスが四人乗る予定なので、
カローラ、ひょっとしたらコロナくらいが手配されているのではと期待した。
でも、札幌千歳空港に用意されていたのは
「パッソ」であった。
なんと、○○さんはビッツが無いので、
クラスを上げるのではなく、
もう一つ小さなパッソを手配したのだ。
私たちは笑った。
「パッソは予想しなかったなぁ、うちの会社は健康でいいなぁ。すばらしい。」
そう言いながら、
パッソに四人、ギュウギュウ詰めで札幌の訪問先に走って行った。
パッソを手配した○○さんに何の責めも無かったことはもちろんである。
贅沢は無用なのだ。
パッソ結構。
しかし、私達を迎えてくれた先方の方が、
パッソから役員クラス四人が降りてきた様子にギョッとしていたことを憶えている。

 

 

[レンタカー秘話その2]
これは、たしか三年位前のことだったと思うが、
新潟に行った時のこと。
レンタカーの手配を事務所の△□さんに依頼したが、
この時もやっぱりビッツが無かったと言うので、何でもいいと言った。
しばらくして電話がかかり
「新潟駅前の“日産”レンタカーに、“フィット”を予約しました。」と言う。
・・・・・・・・
日産レンタカーにHONDAのフィットがあるわけがない。
・・・
私は読んだ。
・・
多分それは“ニッポン”レンタカーの間違いであろう。
ニッポンレンタカーならばフィットがあってもおかしくない。
そして他に目もくれずに
新潟駅前のニッポンレンタカーに直行して聞く。
「アイ・タック技研の谷ですけど、予約来てますよね。」
ニッポンレンタカーのスタッフ、
「はい、ご予約承っています。ありがとうございます。」
・・・・
私の読み勝ちである。
勝ち誇ったようにレンタカーが出てくるのを待つと、
しかし出てきたのは、
「フィット」ではなく「スウィフト」であった。
・・・負けた。
フィットが、スウィフトだったとは、そこまでは読みきれなかった。

 

車のことにまったくうとい△□さんは、
日産レンタにフィットがあるわけがないことも知らず、
フィットは聞いたことがあるが、
スウィフトという車があることは知らないので、
ニッポンレンタカーでスウィフトの予約を、
ニッサンレンタカーでフィットと、間違えてしまったのだろう。
もちろん、△□さんは叱られたわけではなく、
この話が面白くて、酒の肴になっただけである。

 

私達が色々なことを企画する時、
△□さんは、
車のことを比較的良く知っている私達とは違う感性と価値観で
車のことにまったく興味のない人、
つまりマーケティングの言葉で「低関与層」の代表として、
我々には想像が出来ない意見をくれるので、
△□さんは、非常に貴重であり大切な存在なのです。

 

本当の今は、鹿児島に向かう飛行機の中。
多分、高千穂の山を見ながらこの話を書き終えました。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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