谷 好通コラム

2011年10月16日(日曜日)

2891.生まれて初めてのファーストクラス

JALの国内線にも上級シートが出来ました。

 

ANAの上級シートは
プレミアムシートと言う新幹線のグリーン席くらいの広いシートで、
フットレストが付いていてラクチンです。
そしてスーツを預かってくれて、軽食まで出ます。
普通席にプラス5,000円。(中部⇒福岡便ならばプラス4,000円?)
しかし中部空港を発着する飛行機は
ほとんどが小さなB-737であり、
プレミアムシートが設定されている飛行機はほぼ無く、
滅多にこのシートに乗ることはありません。
しかし、たまに設定があった場合には乗って見たこともあります。
たしかに快適ではありました。
しかし、
飛行機を降りる時に、
「まずプレミアムシートのお客様からご案内します。ご理解をお願いします。」
とアナウンスして、先に降ろそうとするのだが、
いつもモタモタとパソコンをカバンにしまってから降りる私にとっては、
後ろに待たされている乗客からの冷たい視線が苦痛です。
だから最近はあまり乗っていません。
あれは優先サービスというより、
私にとっては「急いで降りなさい。」でしかないのです。

 

JALは上級シートというより、
JALが国際線で設定しているプレミアムエコノミーに類する
「クラスJ」と呼ばれているシートをほとんど全機種に設定しています。
普通席より「ちょっと広いシート」で、
特別なサービスはありません。
しかしこれで、
普通席+1,000円で乗れるので、
デブの私にとっては都合のいいシートなのです。

 

しかし、この中途半端なシートは、
本当の上級シートに座りたいリッチな乗客には物足りないらしく、
先に上級シートの予約が埋まる東京便などの金持ち路線から
上級シート愛用客がANAに流れている危機感があったようです。
それで新しく設定したのが文字通りの「ファーストクラス」というシートなのです。

 

国際便の経験が豊富なJALが、
ストレートに「ファーストクラス」というからには相当なものかもしれません。
国際線のファーストクラスは、
エコノミー席の値段の10倍くらいもして、
シートは「フルフラット」というまっ平なベッドのようになり、
一つ一つのシートが独立している豪華なシートです。
もちろん、私はそのシートを乗ったことも、じっくりと見たこともありませんが、
いかにもセレブの匂いのするシートです。

 

では国“内”線でのファーストクラスとは、
これがどんなシートで、どんなサービスを受けるのか、
昨日、東京⇒福岡に飛んだ時、
たまたまファーストクラスが設定されている機体だったので、
好奇心満々で、乗ってみました。
普通席+7,000円です。

 

シートはたしかにANAのプレミアムシート以上で、
いかにも座り心地が良さそうな広いシートでした。
しかし国際線のそれのような1個ずつ独立のフルフラットになるシートではなく、
国際便で言えば、新しい機体のビジネスクラスていどでした。
夜6時過ぎ発の便だったので当然、夕ご飯は出ます。
量は決して多くは無かったですが、
今まで飛行機で食べた機内食の中で一番美味しいものでした。
それに加えて、CAさんは専用の方が付いて、あれやこれやと世話を焼きます。
ここまで丁寧に(ちょっとしつこいくらい)世話を焼かれたのも初めてです。
それも飛び切りの気配りと、感じのいい言葉で、
接客の手本ともいえる素晴らしいレベルです。

 

しかも、ファーストクラスの付いた機体はすべて大型機なので
ボーディングブリッジが二本着くので、
「先にプレミアムシートのお客様から・・・・」と言うことも無く、
ゆっくりと降りられます。

 

いわゆる「快適」であり、美味しい機内食付きのシートでした。
文句をつけるところはありません。

 

では、これからもファーストクラスに乗るかというと、
多分、乗らないでしょう。
シートの広さはクラスJで十分だし、
食事は飛行機を降りてからまた食べるので、カロリー面で厳しい私には余分です。

 

私は飛行機にはいつも「身障割引き」で乗るので普通席×70%の料金であり、
特割り、早割りのように便の変更が制限されることも無く、
優遇してもらっています。
だからプレミアムシートを取っても
料金的には普通席と変わらないので便利ですが、
やっぱり私にとってはクラスJシートくらいがちょうどいいですね。
何と言ってもプラス1,000円は魅力です。

 

 

 

今日は久留米で100周年を迎えた喜多村石油さんの
謝恩パーティーに出席させていただきました。
一つの企業が100年間も続いている事自体が素晴らしいことで、
並大抵のことではありません。
私たちはまだ、その1/4を過ぎたばかりで、
なのに私なんて、すでに疲労感を覚えているくらいで大したことありません。

 

その4倍もの長い年月を地域に貢献し続けた喜多村石油さんに、
私は敬服と驚嘆の念でいっぱいでした。
「士魂商才」とは100年間脈々と続いた経営理念で、
決して派手ではありませんが、武士の魂と商いの才を持ち続けた経営姿勢は
私のような幸運を追い風としてきただけの若造が、
7,000円余分払ってファーストクラスのようなシートに座って
はしゃいでいる姿とは大違いです。

 

反省しきりです。

 

今は福岡空港から中部空港に飛ぶ飛行機の中、
B-737でもちろんプレミアムシートの設定はなく、普通の席に座っています。
日曜日の夕方の便は観光客が多くてぴっちり満席です。
それでも、身の丈にあったシートに座っている自分にホッとしたような気分でした。

 

 

予定の飛行機より一本早い飛行機に乗れたので、
中部空港についてから次の予定まで時間が合ったので、
先日、キーパーラボの店舗廻りで漏れてしまった「鈴鹿店」に行ってきました。
鈴鹿店はもうすぐ大きく飛躍するでしょう。
素晴らしいチームワークがそこにありました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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