谷 好通コラム

2011年10月15日(土曜日)

2890. 今日は大切な人の誕生日。また出張中です

いま羽田空港から福岡空港へ跳ぶ飛行機の中です。
昨日のうちに東京に来て、東京本部で面接をし、
夜は私が大好きな人、未来の企業家である田中さんと食事をさせていただきました。
酒を飲み、美味しいドイツ料理を食べ、
夢を語るのはとても幸せな時間でした。

 

この方はものすごくしっかりとした価値観を持っていて、
不屈の実行力と、緻密な組み立てが出来る優れた能力を持っていらっしゃる。
起業した未来にはきっと素晴らしい仕事をされると思っています。
多分、私なんかよりもはるかに優れた資質をお持ちです。間違いありません。

 

私が起業したのは約27年前、32歳のときでした。
田中さんは35歳とおっしゃっていたので、
私より三年間余計にじっくりと勉強をされたのだと思います。
頃は十分に熟しているでしょう。
私が起業してからの27年間、会社がずっと伸び続けて来た訳ではありません。
会社が成長を始めたのは15~16年前からで、
本当に伸びたのは10年位前からだったと思います。

 

それ“以前”とそれ“以後”の大きな違いは、私にあります。
ある時を境に急に私の能力が上がったわけではありません。
ある時、突然大きな幸運に巡り合ったわけでもありません。
ある大きなきっかけがあって、
私が人の気持ちを思えるようになったのです。
あるいは。人の気持ちが分かるようになったのです。
家族の気持ちはもちろん、社員さんの気持ち、何よりお客様の気持ち、
それを自然に、思い、波長を合わせられるようになったのか、
自分の気持ちとして感じられるようになったのです。
もちろん、超能力とかオカルトなんかではありません。
相手のことを思う気持ちは、多くの人が持っている普通の気持ちです。

 

しかし、それが理性としてではなく、
瞬間の感覚として相手の気持ちが理解できてしまうことがあるのです。

 

きっかけは、
私が愛する人に大きな悲しみを与えた事があって、
その人の大きな心の痛みと、悲しみが、自分の心に写って、
その心の痛みと悲しみを、痛いほど自分の中に感じたことがありました。
それから、少しであるかもしれませんが、人の気持ちが感じられるようになって、
お客様が何を感じているのか、社員さんが何を感じ思うのか、
自らのこととして感じ、少しは理解できるようになったのです。
そうなってから、
お客様に受け入れられ、
支持されるような仕事が出来るようになって、
社員さんも辞めなくなり、
この仕事においての習熟と成長を持った人が多くなり、仕事の質が上がって、
社員の数も力も増えて、
たくさんの人たちに求められるような仕事が出来るようになったのだと思います。

 

事業は、誰にどれだけの貢献をして、
あるいは付加価値を提供して、
その付加価値の質と量に合った報酬を、提供した人から得ることでしょう。
だからこそ、その付加価値の質と量がより中から必要とされれば、
その会社を必要とする人たちによって成長させられるものでしょう。
どんな付加価値を提供するのか、
それは人の気持ちを感じられないと的外れになります。
ましてや自分たちの利益だけを考え、
何をどう売ったら儲かるかを考えても、
相手の気持ちが分からなければ、てんで的外れなことしか思いつきません。

 

これはキレイゴトではありません。
原則なのです。

 

昔、私の大切な人の悲しみと、大きな心の痛みが、
そんなことを気付かせてくれて、
私と、この会社を作り上げてきてくれたのかもしれません。

 

今日はそんな大切な人の誕生日です。
今年もやっと私の年に追いつきました。

 

ありがとう、感謝しています。
でもまた忘れていました。それでまた出張中です。
何年それが続いているのでしょう。だめですね。

 

 

人の気持ちを解る才能を持っている未来の企業家。
昨日の前祝いの飲み会にて。
この人は全く動きが止まらないので、
遅いシャッタースピードでは全く写りません。
この写真が精一杯でした。
真ん中の人ではなく、右の人でもなく、左の人です。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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