谷 好通コラム

2011年08月12日(金曜日)

2845.アフタービジネス構築の切り口として

キーパー選手権真っ只中の今日、
SONAXの研究開発責任者Dr.ピッチと輸出部長Dr.ビジョリッチと一緒に、
関東のクリスタルキーパー施工店さんの会社を何軒か訪問した。

 

いずれも優秀な施工店さんだが、
考えさせられることがあった。
最初に行った中古車販売店さん、
中古車と未使用中古車を売る、関東でも有数の規模を誇る会社である。

 

こちらの店舗にお邪魔してびっくりしたのは、
約200台国産車展示場と、ちょっと離れた所に約100台の外車専門展示場の
その大きな規模だけでなく、
展示場の奥には10台同時に車検整備が出来る工場が奥にそびえ、
一ヶ月200台以上の車検をこなしているという。
また、道路を挟んだ向かい側には、
タイヤやホィールを中心とした一見ドライブショップのような店舗があった。
ここは、販売された中古車のアフターサポートを行なうのが主目的の店舗で、
オイル交換から、ETC、タイヤ販売、アルミホィール販売など
一般のお客様も自由に入れる店作りがしてある。

 

売りっ放しの傾向を持つ中古車屋さんが多い中、
販売後のアフターサポートに力を入れ、
顧客満足路線をきっちりと実現して多くのリピーターを造っているという。
そして何よりも店頭のスタッフの皆さんの姿勢もしっかりとお客様に向いていて、
皆さん気持ち良く挨拶を返してくれる。
きっとこの会社は収益性の高い実績を上げておられると直感した。

 

顧客満足を実践してリピーター造りを実現する。
これは、クリスタルキーパーの考え方と商品性そのものである。
そこを感じていただいたのか、
サポートをするその店舗で
何ヶ月か前にクリスタルキーパーを導入していただき、
七月は80台を施工し、八月は100台を施工する目標をお持ちであった。
販売しているコーティングはクリスタルキーパー一本。
施工をさせていただいたお客様の評判も上々で、
この会社と店舗のコンセプトを実現する一助になっていると
ありがたい評価をいただいた。

 

この会社では、中古車、あるいは未使用車の販売を切り口に、
カーアフタービジネスを見事に実現している一つの典型のように思われた。

 

新車の販売に伴う形で中古車が市場に出てくるわけなので、
新車の販売台数が減少する一方の中で、
中古車の入庫が減り、販売台数も減っている。
これは全国の中古車業者さん共通の問題のようだ。
このような状況の中で、買い取り価格は上がり、
ますます競争が激しくなっている中古車販売業界の中で販売価格はそれほど上がらず、
一台当たりから得られる利益も減っているはずだ。

 

販売台数の減少 × 一台当たりの利益の減少 = 経営の圧迫
このような悪循環の図式があるようだ。
一台当たりの利益が減少しているのに売りっ放しにしていては、
ビジネス機会は販売時の一回だけなので、業績は上がりようがない。

 

そこで、中古車などの販売を切り口に、
車検、タイヤ、コーティングなどの美装でアフタービジネスの構築を図った。
それを見事に実現されているのが今日伺った会社であり、店舗であった。

 

この会社では「中古車販売」を切り口として
カーアフタービジネスの構築がされていた。
その中でクリスタルキーパーが活かされていたわけだ。

 

今、ガソリンスタンドの多くの店舗では、
燃料の提供、販売を切り口にして
カーアフタービジネスの構築を始めていて、すでに大きな実績を上げている店舗がある。
ならば、
私たちは「洗車とコーティング」を切り口にして
カーアフタービジネスを構築するにはどうすればいいのだろうか。

 

私達も発想の転換が必要なのかもしれない。

 

今日最後に訪問したSSさん。
キーパー選手権ではいつも関東一位二位を争う猛者である。
SONAXの二人と一緒に。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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