谷 好通コラム

2011年08月04日(木曜日)

2840.書いている内に忘れてしまったこと

昨日の話「表には出ずとも主役の一人」は、
書いている内に、本来書きたかったことを忘れてしまい
書かずじまいで終わってしまっていた。

 

つまり、書きたかったことは
「なでしこジャパン」に国民栄誉賞が贈られることになったが、
その栄誉を、
補欠も含めたプレーヤー全員、監督のみならず、
マネージャーやら筋力トレーナー、
あるいはチーム所属の事務を担当者まで
直接ゲームに出てプレーをしない人たちまで全部含めて35人もが与えられる事。
それを私はものすごくいいことだと思った。快挙であるとすら思った。

 

何かの偉業だけでなく、どんな仕事でも
表に出ているスターたるアスリートたちだけでなく、
それを造り上げ、支える人たちがいて初めてチームプレーと言える。
広い意味でのチームプレーがあってこそ事が成されるものだ。
それを積極的に評価することは
ワールドカップ優勝の偉業を正しい姿で評価するということであって、
決して、バラマキなどと揶揄するものではない。

 

そんな事を言いたいがために
自分達の仕事や、
レースのことを例に挙げて書いているうちに、
肝心な「なでしこジャパン35人が国民栄誉賞」のことを書くのを忘れてしまった。

 

こういうことがよくある。
一つのことを考えている中で、
それに付随する事柄を考えると、
最初に考え始めた事を忘れてしまって、
「あれっ? 俺はもともと何を考えていたのだろう。」と気が付くことがある。

 

昨日は福岡。
朝、名古屋に飛ぶ飛行機で「俺も本当に年取ったのかなぁ」と思った。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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