谷 好通コラム

2011年07月19日(火曜日)

2829.日本は本当に素敵な国だと思う

8月からの第八回キーパー選手権は、
東日本大震災復興支援キャンペーンを兼ねているが、
準備を進めている中で色々なことが分かった。
感心したのは、
企業としての支援を、すでにたくさんの会社が行なっていらっしゃったことだ。
中には何千万円という多額な支援金を早い時期に拠出されている会社もあった。

 

私達アイ・タック技研㈱は、
支援金をお送りする代わりに、
水から放射性物質を濾過し除去する能力を持っている「快洗ROⅡ」を
飲料水用に改造して、
放射能の不安があった川俣町と飯舘村に13台設置し
無期限にお貸しする形で支援させてもらった。
これはこれでいいと思っていたが、
すでに、これほど支援をされている会社が多いとは思っていなかった。

 

私は、日本は本当に素敵なやさしい国だなあと思った。

 

成功している会社とは実に理にかなったお金の使い方をしているもので、
無駄な経費など一切使わない厳しい経営をされている。
それでも、
日本の誰かが悲惨な災害をこうむった難儀に、
躊躇することなく支援の手を差し伸べるのは、なかなか出来ることではない。
テレビでもソフトバンクの孫社長とか色々な方の積極的な支援を伝えていた。
日本人としての家族の絆をひしひしと感じる。

 

女子サッカーチーム「なでしこジャパン」が、
ワールドカップで優勝したシーンもたいへん感動的であり、
自分が日本人であることを今ほど感じる時はない。

 

キーパー選手権での支援活動は「SAVE JAPAN」という支援団体を通じて行なう。
「SAVE JAPAN」とはレースドライバーの脇阪寿一氏が立ち上げた団体で、
国境を越えた多くのレースドライバーと、関係者を中心に、
歌舞伎界など多くの業界から支援の輪を広げている。

 

脇阪寿一氏は日本で一番人気のあるドライバーであり、
以前はテレビ番組「ジャンクスポーツ」のレギュラーで出演していたし、
そういえば、この間は「ドヤ顔」にも出演していたタレントでもある。
トップレースドライバーでありタレントでもある華やかな存在だが、
メンタルな部分では心やさしい面を強く持っていて、
「SAVE JAPAN」の立ち上げでは、本当に真剣に被災地を思っての行動であった。

 

 

SUPER GTでの相棒のドライバー、
アンドレ・クート選手のご子息が白血病になって、
ドナー探しを脇阪寿一氏や飯田章氏たちも尽力したが、
その甲斐もなく昨年亡くなった。

 

二ヶ月前のシーン。
その思い出をクートが持っていたご子息の在りし日の映像を見ながら、
三人で語りあっている時の写真。
三人のスーパースターが、悲しみを振り返って静かに語る。

 

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