谷 好通コラム

2011年05月04日(水曜日)

2778.すさまじき黄砂、黄砂・・黄砂

中部空港から福岡空港へ飛ぶ飛行機から、
今まで見た事のないようなものすごい黄砂を見た。

 

[Webサイトからの資料より]


黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、
ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、
風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が
偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。
風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、
発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、
大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して
地球全体の気候に影響を及ぼしています。

 

また、海洋へも降下して、
海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して
海洋の生態系にも大きな影響を与えていると考えられていますが、
その量についてはまだ明確にはなっていません。(プラスの影響か)

 

黄砂現象は従来、自然現象であると理解されてきましたが、
近年ではその頻度と被害が甚大化しており、
急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も
指摘されています。
そのため、黄砂は単なる自然現象から、
森林減少、土地の劣化、
砂漠化といった人為的影響による側面も持った環境問題として認識が高まっています。

 

——————————————————————————–

中国のその土地が黄色いので、
土を溶かし込んだ河は「黄河」にあるように、
巻き上がった砂も黄色く、「黄砂」と呼ばれるのだろう。

 

黄砂は「ケイ酸塩」を主成分として、
「炭酸カルシウム」「炭酸マグネシウム」などのミネラルで出来ており、
日本列島の山岳にぶつかって上昇し、
黄砂の微小な粒が核となって上空の水分を凝結させて雲となり、
水粒の水分の体積が一定の大きさを超えると「雨」となって降って来る。

 

雨粒の核となっている黄砂は、
ほとんど砂粒のまま雨と一緒に降って、
たとえば、露天駐車してある自動車をひどく汚す。
雨にならなくても、黄砂は舞い落ちてきて車を汚す。
屋根付きの車庫の車でも、走っている車でも等しく汚す。
黄砂で汚れた車は黄色い独特の汚れ方をするのは多くの人の知っているところだ。

 

黄砂を含んだ雨にはもう一つの害がある。
微小な粒である黄砂は、
ほとんどそのまま雨と一緒に降ってくるが、
一部分は水分である雨粒の中に溶け出して、
雨粒自体をミネラル分の多い水になって
ミネラルが含まれた水が雨となって自動車にかかり、
そのまま蒸発すると、
自動車の塗装上に「雨ジミ」を発生させる。

 

「水道水」に含まれているミネラル分が
塗装上に「水シミ」を作るのとまったく同じ構造であり、これは大変始末が悪い。

 

特に車に無機質であるガラスコーティングが施工してあると、
その無機質の「雨ジミ」は、無機質のガラスコーティングと同化してこびり付き、
ポリッシャーで削り落とさなくては落ちない頑固なシミになってしまう。

 

黄砂を核に持ち、黄砂のミネラル分が溶け込んだ水は、
基本的にはアルカリ性である。
アルカリ性の黄砂を含んだ雨がかかると、
塗装に弱い洗剤をかけたような状態になって、水はじきを阻害する.
どんなに優れた撥水性のコーティングが施してあっても、しばらくは撥水が低下する。

 

しかし、中国の上空を渡ってくる間に、
上空には亜硫酸ガスなどが多いので、
それらのガスが黄砂に付着し、
雨粒になった時、水に溶け込むと、
硫酸となり、硝酸となって酸性を示すことになる。
上空のガスの状態、黄砂への付着の具合によって
黄砂を含んだ雨が、アルカリ性になるか酸性になるかが決まる。

 

酸性ガスが多かった場合は、
黄砂を含んだ酸性雨となって、
雨ジミが塗装上によりひどくこびり付くだけでなく、
酸性物質が塗装の表面を侵食して塗装内部にまで損傷を与えることがある。

 

いずれにしても、
黄砂を含んだ雨は、黄砂自身が車を直接的に黄色く汚すだけではなく、
雨粒の中にミネラル分を溶かし込むことによって、
塗装そのものにも甚大な害を与える可能性を持った厄介な存在である。

 

この黄砂、
何年か前までは春の一時的な現象であった。
黄砂が日本に到来するとそれがニュースになるほどで、
季節をあらわす現象でもあった。

 

ところが、
中国内陸部の開発によって
緑が少なくなり、土壌の乾燥化や、砂漠化が広がっている中で、
黄砂が季節に関係なく到来するようになって来た。

 

過去においては一時的な問題であった黄砂は、
日常的に発生する問題となっている。
特に車に対しての黄砂の影響は、けっこう深刻なものである。

 

過去においては到来そのものが珍しかった黄砂だったので、
車に水シミを作ったとしても、単発的に着くだけだったので、
目立つ前に何回かの洗車で落ちてしまっていたので気づく人も少なかった。
しかし、
日常的に黄砂がやってくるようになると、
洗車などで落ちてしまう前に、また付着して蓄積し、
頑固な汚れである水シミとして目立ってくるようになった。

 

その黄砂の悪影響を解決する方法として、
「水シミ」を根本的に解決したキーパーコーティングの犠牲被膜として役割がある。

 

特にクリスタルキーパー、ダイヤモンドキーパーは、
水に含まれたミネラルが水シミとなって固着につながることを根本的に防いでいる。
(特許公開中)

 

過去においては、
黄砂は珍しい現象であり、
黄砂が到来してそれが雨に混じって降った後は、
日本国中の車が汚れて、どこの洗車場も、SSも、セルフ洗車も、
汚い黄色い汚れを取ろうと洗車する車でごった返していた。
しかし年に何度も、
それも何日も続けて黄砂が到来するようになったら、
テレビの天気予報で、
「黄砂がしばらく降り続くので、洗車してもまたすぐ汚れてしまいます。
洗車は黄砂が去ってからしましょう。」
なんて言っているそうだ。

 

たしかにその通りである。
その通りであるが、こういうことを言わない方がいいと思う。
これを言う人は、黄砂が車にこびり着いたまま長く時間を置くと、
水シミになってちょっとやそっとでは取れなくなってしまうことを知らないようだ。
黄砂が付着したらこまめに洗ったほうが良い。
もっと良いのはクリスタルキーパーなどのキーパーコーティングをして
黄砂が塗装にこびりついて、水シミになることを防いでおいた方が一番良い。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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