谷 好通コラム

2011年03月23日(水曜日)

2747.ゆったりと揺れている東京

これを書き始めた時、
たぶんニュースにもならないであろう軽微な地震で
泊まったホテルの17回の部屋がゆったりと揺れていた。
振幅が長く、ゆっくりと、ゆったりと揺れる。

 

怖いとは思わないが、勝手に心臓がバクバクいっている。
いつ止まるのか、ゆったりゆったりとした揺れだ。

 

 

今日、午前中に名古屋で仕事をしたあと、
昼前に高速道路で横浜に向かった。
トランクには、20リットルの鉄製の携行缶にガソリンを入れて積んでいる。
大震災後、関東の燃料事情が悪く、
帰りの燃料を入れられないかもしれないことと、
名古屋から東京に単身赴任で来ているキーパーラボの竹内大輔副部長が、
燃料が入れられなくて行動が出来ないと嘆いていたので、
彼の車に出来るだけガソリンを入れてあげようと思って、積んできたのだった。

 

午後3時過ぎに、まず、横浜市栄区の新しいキーパーラボの工事の進捗を見に行く。
この店は、キーパーの大恩人が運営しようとしているキーパーラボFC店だ。
横浜市内で初めての店であり、
カーディテイリング業界のスターでもある黒木さんが店長を務めるので、
今から、大成功の期待が大きい。

 

 

併設のSSには、昨日まで1km以上に行列が出来ていたらしく
みなさんかなり消耗しておられたが、
今日はその行列も解消して平常に近い営業になっていた。

 

それから、相模原市の相模原店に行く。
道の途中のガソリンスタンドは、すでに平穏に戻っていた。
地震で動かなくなっていた製油所の中でも、
キーになる製油所が昨日から本格的に稼動していて、
関東での燃料供給不足が急激に解消に向かっているようだ、
しかし、それぞれの元売りさんによって事情がかなり違うようで、
出光マークのSSさんだけが「売り切れ」で休業していたのが不思議だった。
いずれにしても、まだ普段のように戻っていないのは間違いなく、
いつも必ず渋滞している国道16号線が、不思議なくらいスムーズに行ける。

 

朝から雨が降っていたらしい。
キーパーラボ相模原店は、
お預かりのダイヤモンドキーパーのお客様の車が一台あるだけだが、
中村店長と松島君が元気であった。

 

 

相模原店から八王子店に向かう。
上溝店は火曜日定休なので営業していなかったので寄らない。
空いている道路は不思議なくらいで、
いつもなら1時間はかかる相模原店⇒八王子店が30分足らずで行けてしまった。

 

八王子店に到着したのは午後5時過ぎ、
曇り空もあって、もう暗くなってきている。
関東は節電がかなり徹底していて「照明」の類がほとんどなく、
八王子店も外部を照らす照明を消していたが、
これはこれで、なかなかいいなと思った。
この店が何をやっているのか、この方が良く伝わるような気がしたのだ。

 

 

まだ、関東の店舗は本調子にはなっていない。
八王子店でも二人だけで営業をしていた。

 

 

林田チーフ。

 

 

八王子店から東京都内の浅草に帰る。道はガラガラだ。
普段なら一時間はかかる行程が、この日は30分足らずだったが、
街路灯が点いていない首都高と、一切の看板照明が無く、
暗い、とても暗い東京は、関東が異常な状態であることを改めて強く感じた。

 

 

福岡ナンバーのタンクローリーが走っていた。
はるか遠く九州から応援にきているのだろう。

 

 

まだ6時半過ぎ。
いつもなら明るい雷門も暗い。

 

 

浅草のメイン通り。
信じられないくらい暗い。

 

 

3月22日は我が息子の誕生日。
こんな異常な雰囲気が、
大人になってから初めて息子の誕生日を祝いたくなった理由なのかな。
ハッピーバースデー。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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