谷 好通コラム

2011年03月01日(火曜日)

2730. 可愛くもこころざし高く、がんばれる人たち

「やろう」と自分で決めたら本当に「やる人」は、
「やることに困難な要素」を、
単に「解決すべき問題点」として、それを解決するから「やれる」。

 

「やることに困難な要素」があると、
すぐにそれを「やらなくてもいい理由」にする人は、
たぶん、それを「やりたくない人」なのだろう。
あるいは志(こころざし)が低い人だ。

 

自分で「やる」と決めたら、
あらゆる「困難」を「克服すべきこと」として、がんばれる人は、
何のためにがんばるのだろうか。
「やる」と決めたことは、
その人にとって「やるべきこと」であって、
「やること」によって
「やると決めた自分の意志」に誇りを持てる人なのだからだと思う。

 

「やるべき」と考えたからには、
「やらなくてもいい理由」になるような「困難」があっても、
「やるべきと考えた自分」を、誇りを持って肯定して「克服する」。

 

自分のやりたいことを、やりたいようにやるのが、
自分を大切にすることだと言うとしたら、
それはただの自分勝手なだけの自分を正当化する詭弁である。

 

自分の損得にとらわれず、
自分がやるべきと考えたことを、
自分の意志で、あらゆる困難を跳ね飛ばして実現する心を「志」と言うのだと思う。

 

「志」を持てる人とは、
逃げたい自分、放り出したい自分、
それを正当化しようとする自分を卑怯者として、きっぱりと否定できる人のことだ。

 

そういう人のがんばりは、
周りの人に理屈抜きの共感を与え、
みんなが仲間として力を貸してくれるので、
自分一人では実現できないようなことまで、実現できる。

 

79号から毎月連続発刊し続け、記念すべき100号を迎えたキーパータイムス。

 

それまででも相当強い意志を持っていなければ、
78号まで発刊できなかった。
だから7年11ヶ月、つまり95ヶ月で78号を発刊してきたのだが、
それでも「・・・・だから、しかたない。」と理由があるたびに、休んでしまった。
だから95ヶ月に78号だった。

 

しかし、
中広㈱の坪井さんがキーパータイムスを担当してくれるようになってから、
「月刊誌は毎月出すから月刊誌です。」と、
強い意志を持って、私達を引っ張ってくれた。
彼女がすごくがんばっていることが解るから、
私達も半端でないハードなスケジュールの中でも、
「・・・だから仕方ない」と言わずに、坪井さんが待っているから、
毎月、がんばって原稿を書き続けることが出来た。

 

決してきついことを言う人でもなく、人を責める人でもなく、
自分ががんばることによって、
あるいは、どんなことも受け入れて、
いい物を作るという意志を揺るがさない姿勢で、私達を引っ張ってきた。
自分の損得などはまったく関係なく、「毎月出す。」「いい物を出す。」
その意志が、私達のためであり、読者のためにある事が解るから、
みんなも坪井さん着いて行ったし、がんばることが出来た。

 

もう一つ、
アイ・タック技研初めての「商品カタログ」が完成したのだ。
今まで何度も何度も「カタログ」を作らなくてはと思って、
色々な業者さんに協力を求めたのだが、
途中でこちらが挫折してしまって、
間に合わせで作ったような「ポスターカタログ」でお茶を濁してきた。
一面だけのポスターのような商品カタログというより、商品表みたいなものでは、
この会社が取り扱っている商品の何分の一しか掲載できず、
これまで作ってきた独自性のたくさんのケミカルや道具なども、
日の目を当らぬままにいた物も数多かった。
キーパーコーティングを扱う施工店さんにもご不便を与えてきたことは間違いない。

 

今回できたのは、60ページにも及ぶカタログで、
企画課の伊藤さんが作った。
彼女はいつも全国からやってくる看板やチラシの注文をデザインしながら、
夜遅くまで、何ヶ月もかかって、
恐ろしいまでに手間のかかる「商品カタログ」を完成させたのだ。

 

いままでに私自身が何度も挫折しているので、
彼女が途中で放り出しても何も言えないし、
普段の仕事がいっぱいあるので、
それを「やれない理由」にしようとすればいくらでも出来たのに、
信じられないほどにがんばって、とうとう作り上げたのだ。
いやほんとに感動ものなのです。

 

「やる」「作る」と自分で決めたから、
どんなことがあってもがんばってしまったわけだ。

 

だから、彼女にみんなが協力した。
自分の担当している仕事とは違っても、彼女のがんばりに、文句なしで協力した。

 

坪井さんと伊藤さんがそれぞれに「やる」とがんばった
キーパータイムス100号と、アイ・タック技研初の「商品カタログ」は、
全く別のスケジュールで進んでいたのに、
まったく偶然に、奇しくも、同じ日に納品となった。
何かの波長がシンクロしたのだろうか。

 

二人の「やる」スーパーウーマンたちは、
やさしくて、可愛くて、ちっちゃくて、
けっして怒鳴ったりヒステリックになったりしない、知的な女性であり、
相手の気持ちをわかって、意志が強く、
嫁さんにしたら最高だろうなと思うのは私の勝手だ。

 

昨日の夜、彼女たち二人と、その協力者たちで、
打ち上げの飲み会をやった。
みんな、二人を囲んで、メチャクチャたくさん飲んで、
バカバカとタバコを吸って(坪井さんも伊藤さんもヘビースモーカー・最高!)
静かな店なのに、騒ぎまくって、笑い通しで、最高であった。

 

 

・・明るい二人

 

 

ほっぺた

 

 

「怖い顔をして」と言ったら、
坪井さんはなかなか怖いが、
伊藤さんは、どうしても怖い顔が出来ないのです。
(本人はこれで怖い顔のつもりなのです)

 

 

「お姉さん、私、怖い顔できない。」

 

「二人で怖い顔・・・迫力あるでしょ」

 

 

うれしい

 

 

・・・・・・・
ハヤシダ

 

 

「こころざし高き人たち」の言葉が、なんとも・・
夢見る乙女たち。

 

 

「ハヤシダ、さわぐなよな。」

 

 

「なんちゃって、いいんだもんね。」

 

 

後ろで静かに飲んでいる人、ごめんなさい。

 

 

う~~~~よっぱらった。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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