谷 好通コラム

2011年02月16日(水曜日)

2722.これから景気が良くなる前兆か

 

昨日の夜、広告代理店から4月からのテレビCMについてプレゼンを受けました。
そこでちょっとした驚きがあました。
前回、前々回はリーマンショック後でもあり、
テレビCMの枠はどこもたくさん空いている状況で、
完全な買い手市場であったのだが、今年はすっかり様変わりして
空き枠がほとんどない状態だったのです。

 

前回はB4用紙に何枚かの紙で用意された空き枠の一覧と値段の表が、
今回はA4用紙一枚だけになっていました。
提示されている値段も前回と比べると150%くらいに高い。

 

前回までは、番組を提供する「タイム枠」が
いつまで経っても埋まらなかったので、
かなりの時間を粘って、安くなるのを待っていても大丈夫だったのが、
今年になってからスポットCMが多くなり、
その余波でタイム枠までが積極的に買われている状況らしいのです。
局側も、たとえなかなか埋まらないタイム枠が出ても、
あせって値下げしてくる様子もなく、粘っても意味がないと思いました。

 

そんな事情で、あまり広く選択する余地もなく、
今回は、TVCMを流す提供番組を早々に決めてしまいました。
水曜日の22:00からの毎日放送MBS(東京TBS、愛知CBC、大阪MBSなど)で、
「ジャパ~ン47ch(仮称)」というバラエティ新番組。
バラエティといっても若手のお笑い芸人がはしゃぐだけの番組ではなく、
ハマちゃんこと浜田雅功がメインキャスターで
全国47都道府県の珍しいことを紹介していくような、
言ってみれば「秘密のケンミンショー」のような傾向の番組らしい。
毎週水曜日ですが、
コーティングの購買に関係があると思われるM1、M2と呼ばれる層に
比較的高い視聴率が期待できるゴールデンタイムです。
現在のところ、裏番組に強敵はいません。

 

そんな事情の中で、今年4月から9月までのTVCMは決ました。
(もちろん、口約束です。)

 

おととしのリーマンショックに襲われた時、
日本の経済は一斉に冷え、
多くの企業は、経費の圧縮効果が大きく手っ取り早いテレビCMを、辞めました。
ですから去年の4月のTV番組改編期は番組を提供する会社が激減して、
テレビCMの相場も劇的に下がり、
私たちのような弱小会社は非常に助かったものです。

 

景気の上下は、テレビCMに素早く現れるようなのです。
テレビCMは一つの景気のバロメーターのようなものかもしれません。

 

だとすれば、今回、テレビCMが活発になって
相場がかなり上がったのは、
これから、日本の景気が良くなってくる前兆かもしれません。
これは楽しみですね。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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