谷 好通コラム

2011年01月13日(木曜日)

2701.アンチエイジングという考え方

人間は、太古の昔から「不老不死」の願望を持ち続けてきた。

 

エジプトの王、ファラオ達は
死んでもいずれは復活することを夢見て、
砂漠のど真ん中に地球上最大の構築物ピラミッドを造り、
自らの死んだ体を腐敗防止の加工を施しミイラとして保存させた。

 

中国の皇帝は「不老不死」の薬を探すために、
巨万の富を使って、世界中にくまなく部下を派遣し、
自らが年老い、死ぬことから逃れようとした。

 

しかし、
人間はどんなに大きな権力と富を勝ち得ても、
人類史上ただ一人として、自らの体が年老いることを防げず、
いずれは死ぬという事実からも逃れることはできなかった。

 

そんなオーバーな話でなくても、
若さを通り過ぎると、男でも女でも、何とか若さを取り戻そうとし、
まだ残っている若さを何とかして維持しようとする。
特に女性は自分のお肌がたるんでくるのを嫌がり、
お肌の張りを取り戻し維持するためには、信じられないほどのお金を使い、努力する。
自分の本当の年齢よりも若く見られることに強いこだわりを持ち続ける。
40歳の時には、
40歳に見られることを死ぬほど嫌がり、
40歳には見られず、
何とか30歳くらいに見られるためには何者をも犠牲にするが、
50歳になったら、
今度は40歳に見られるために必死になる。
40歳の時にはあんなに嫌がった40歳に見られようとするのは、
私は自己矛盾だと思うのだが、
とにかく若く見られたい人には、そんな論理はどちらでもいいようだ。

 

肌の年齢が古くなっていくのを防ぐ商品、方法を
「アンチエイジング」と言うらしい。

 

人の肌については、私は全く見識がないが、
車のことなら分かる。

 

車の塗装を古くしたくないならば、
日光に全く当てなければいい、それでほぼ完璧である。

 

クラッシックカーは普段どんな手入れをしているかと言えば、ほとんど何もしていない。
ただ、日の当たらない建物の中でじっと保管してあるだけ。
ホコリが降ってくれば、毛ばたきでホコリをフワっと除けて、後は何もしない。
何もしないほうがいいのである。
塗装を古くしない方法は、日光、つまり破壊力のある紫外線に当てずに、
出来るだけ摩擦しないことに尽きる。

 

車の塗装を最も傷めるのは、つまり古くなったように見えるのは、
「紫外線」が、もっとも大きな要因なのだ。

 

しかし、一般の人たちが車を買い、使う目的は車を自分の移動手段とすること。
日光が出ている白日の下にさらし、紫外線に露呈することは、
車を使う目的にとって避けられないことなのだ。

 

だから、
コーティングをする意味がある。
波長のうんと短い破壊力の大きな紫外線は、
人の肌ならばほんの短時間で日焼け(皮膚のやけど)をさせてしまうので、
サンオイルなどの紫外線を拡散吸収する膜を皮膚に塗るように、
車ならば、コーティング、
とりわけ、紫外線拡散吸収力の大きなガラスコーティングをすれば、
紫外線が「塗装の連続した分子構造」を分断することを効果的に防ぐことができる。

 

カーコーティングという物は、
実は、車を古くさせない、つまり「アンチエイジング」のための方法なのだ。

 

車を長く大切に乗る時代になって、
どうせ長く乗るなら、きれいに、
若々しく、気持ち良く乗るために、
カーコーティングは、実は、効果的な「アンチエイジング」な方法なのです。

 

 

 

今朝、東京のホテルで目が覚めて、
目の前に、
東京スカイツリーが目の前に見えていたことに気が付いて、
びっくりした。

 

 

午後、東京から新潟に上越新幹線に乗って向かう。
東京駅から上野、大宮、高崎を過ぎると、とんでもなく長いトンネルがあって、
突然、越後湯沢のスキー場が、真っ白の風景で見えるのは、
何度経験しても感動的である。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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