今日はいよいよ今年の最終日、大晦日だ。

 

朝起きて、車を見てびっくりした。
車全体が凍っているではないか。
夜のうちに降った雨かみぞれか分からないが、ボディの上で水玉になって凍っている。
そこからニョキニョキと霜柱まで立っている。
こんな様子はしばらく見たことがない。

 

 

会社に向かう途中、今度は雪が降ってきた。
会社についた頃にはかなり本降りの雪になってしかも横殴りである。
これでは一体どんな大晦日になるのか。

 

ギネスを狙っている店舗がかなりある今年の年末、
東京のお天気を聞いたら「晴れ」だという。
愛知の連中もトップ争いが熾烈でみんな張り切っていただろうに、
さぞがっかりしているかと思いながら
電話で聞いてみたら、
「雪、関係ないみたいですよ。お客様いっぱい来て、もう店の中いっぱいです。」
と、にぎやかな様子が電話口からも聞こえる。
いやはやなんともである。

 

私は今、みんなの店が終わるのを本社の事務所で待っている。
今年あった出来事をまとめ、今年を考え、良かった事、反省すべき事をまとめている。
毎年そうしているように、
年が明けたら、事務所にこもって、一人で「2011年」を考えるためだ。

 

 

色々考えていて、一つ思った。
キーパーラボ柏店のオープンについて、
これは案外面白いかもしれないなと思ったのだ。

 

柏店は、工事の都合でオープンが遅れに遅れて
10月初旬オープンの予定が、11月6日オープンにずれ込んでしまった。
だから今回の年末は、
お客様の積み重ねがほとんどないまま、ぶっつけ本番のような年末だったわけだ。

 

阿部店長と芳賀君二人だけでオープンし、
途中で、かわいいアルバイトさんが一人加わったが、
それでも、来店が極端に少なく、一言で言えば「すっごく暇な店」である。
総労働時間で言えば、
12月でも580時間程度であり、
年末近くの残業も考えると正味二人半で12月を過ごしてしまったことになる。

 

阿部店長も芳賀君も非常にモチベーションの高いスタッフであり、
柏店がオープンしてから一番苦労したのは「暇」で時間を持て余すことであった。
忙しい店にいたので、慣れていない「暇」が心を蝕むのが一番怖かった。

 

年末は、「年末」なので営業からの応援部隊の割り当てもあったが、
暇な状況なので、その応援にもすぐに他の店にまわるように指示が出て、
柏店にずっといた応援は、結局いなかった。

 

まだ最後の営業時間が終わったわけではないので、またせ確定の数字ではないが、
結局、12月の売り上げは「1,830,000円」で終わるようだ。
人時生産性は、3,022円/人時で水準には達していないが
ものすごく暇を持て余すような状況での人時生産としてはずいぶん高い。

 

販売内訳を見ると、
ピュアキーパーが27台。
クリスタルキーパーが38台。ダイヤモンドキーパーが1台。
あとは主に洗車と室内清掃である。

 

この店は「クリスタルキーパー」を前面に出して、
看板もチラシもすべて、「クリスタル」を一番お勧め商品として打ち出した。
サインポールには「コーティング専門店」と書いてある

 

その結果、今月ご来店のお客様が195台だが、
今日はさすがに大晦日だけあって
洗車あるいは室内清掃だけのお客様が30台もあったらしいので、
いっぺんに台数が増えたが、
昨日まででは合計が161台しかない。
161台のご来店に対して、
昨日まででのクリスタルキーパー37台、ピュアキーパー26台、ダイヤ1台は、
いかにもすごく多い割合だ。

 

来店台数161台に、
コーティング台数計が64台は、約40%のコーティング割合で、
クリスタルキーパーに限定すれば、
23%のクリスタルキーパー比率である。
来店されたお客様4人のうち約1人がクリスタルキーパーを施工されたことになる。
売り上げを来店台数で割った台平均単価も10,000円をゆうに越している。

 

暇でどうしようもない柏店であったが、
1,830,000円の売り上げを、二人半のスタッフで、人時3,022円で生産した。
もちろんこの金額では約70万円の不採算であるが、
これが採算点の2,500,000円、つまり今の1.35倍の仕事量になっても、
それでやっと人時生産4,080円で、標準の5,000円/人時には程遠い。
二人半のスタッフは、なお「暇だなあ」だと言うだろう。

 

これからお客様のリピートで積みあがっていけば、
今までの店舗と同じように売り上げは1年で2倍以上にはなるだろう。
それを楽しみに出来るオープンであったような気がする。
クリスタルキーパーが造り出した新しい形のオープン、年末であったのかもしれない。

 

12月29日行ったのに、
お客様のお車が一台もない。
でも、阿部店長はニコニコ、これでいい。