谷 好通コラム

2010年09月26日(日曜日)

2619.これは自分を幸せにする方法か?

 

自分を不幸にする方法は簡単であった。
自分を何かと比べて、面白くない、貧しい、楽しくない、つらいと思い、
そうなったのは誰かのせいだとして、その人を恨み、憎めばちゃんと不幸になれる。

 

逆に自分を幸せにする方法も簡単だ。
しかし、自分にとって何が幸せなのかが人によって大きく変わるので、
ちょっと分りにくい。

 

人にとって何が幸せなのか。
よくあるのは「贅沢して遊べればそれが一番幸せ」というパターン。
「仕事はなるべく楽(ラク)して、稼ぐ金は多く、
仕事をしなくていい休日を出来るだけ多く取って、
いっぱい買い物をして、出来るだけ贅沢して、出来るだけ遊んでいたい。」

 

しかし、買い物や贅沢が出来るほど稼ぐのには、
かなり一生懸命働かなくてはいけないので、
それはつらい。
だから多くの買い物や贅沢の部分は妥協して、
簡単に、「仕事はなるべく楽して、休日を多く取って、出来るだけ遊んでいたい。」

 

こういうのが幸せだとしたら、私はこの幸せになる方法は知らない。
というよりも、
こういうのが幸せとは私には思えない。
「楽して、休んで、遊ぶ」とは、
自分に与えられた一生という時間を、
出来るだけ自分のためだけに使うということだが、
与えられた時間を、出来るだけ自分のためだけに使うとすれば、
この人は、自分以外の人から必要とされる人ではないことになる。

 

それでもそれなりに仕事があって、
仕事をすること自体が人のためになることをして報酬を得ることなのだから、
結果的に、仕事上では自分以外の人から必要とされることになるが、
楽して、休んで、遊ぶを最上のする人に会社は責任ある仕事を任せるわけには行かず、
その人がいつ楽しても、いつ休んでも、いつ遊ばんでもいいような、
つまり、いついなくなっても困らないような仕事しかさせれらないので、
いつか仕事を失う。
すると、いよいよ自分を必要とする人はいなくなる。

 

誰からも必要とされない人は、いずれは孤独になる。
孤独であり、誰からもあてにされず、必要とされない人は幸せではないだろう。

 

とすると「楽して、休んで、遊ぶ」
自分に与えられた一生という時間を自分のためだけに使うことは、
どうも自分を幸せにする方法ではないようだ。

 

自分を幸せにする方法は、どうも、その正反対にところにあるようだ。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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