谷 好通コラム

2010年08月15日(日曜日)

2584.キーパーエピソード(8)「KeePer LABO」

17年前にスタートしたキーパーにとって、
キーパーを実際に施工する現場であるKeePer LABO(旧 快洗隊)の存在は、
絶対になくてはならない存在であった。

 

全国にキーパーの普及を始めて5年後、
ガソリンスタンド併設の店舗クリーンベースではなく、
洗車とコーティングの専門店の必要性を強く感じ「洗車屋・快洗隊」を作った。
今の刈谷店がその1号店だ。今は34店舗にまでなっている。

 

快洗隊で得られた洗車とコーティングの店舗運営ノウハウは、
キーパーの普及にとって大きな武器になった。
そして、現場によって新しい商品の開発のヒントを得、
現場によって商品の開発が促進された。
私たちの商品は「開発」-「テスト」-「現場」がリンクしているので
本当の意味で役に立つ商品が生まれる。

 

KeePer LABOは、弊社アイ・タック技研㈱の経営にとっても大きな柱です。

 

KeePer LABOについては、
強い思いを持つ、畠中本部長と賀来副本部長が書いてくれたので、
彼らの文章をそのまま載せます。

 


 

賀来聡介
「KeePer LABO」とは。

 

KeePerを中心に車をキレイにする為の、様々なメニューと適切な設備環境を備えている。そしてクルマやコーティングに関する高い技術と知識を持ち持った専門のスタッフが施工します。
KeePerの専門店と言ったら良いか。

 

今まで、ポリッシャーで磨き上げ、車を綺麗にしていくという、
磨き屋さんというショップはあった。顧客層もどちらかと言うとマニアックな方が多いし、一般の方から見ると店舗には入りづらいというのがあった。
お客様に提供する商品は比較的少なく、傷が一つもない状態に磨き上げ、自分たちの最高技術提供し、付加価値を作り出す。

 

キーパーラボの店舗は開かれた場所に位置し、前面道路からは比較的入りやすいように作られている。
提供する商品も、お客様のご要望や、車の状態に合わせてご提案します。
なので、お客様がご来店したら、まずはお客様の愛車の状態を確認します。
その上で、店内にあるゲストルーム内で、お客様の要望、「新車のキレイを保ちたい。」
「新車のようなキレイさに戻したい。」「汚れた車にツヤを出したい。」「泥汚れを落としたい。」「室内をキレイにしたい。」などなど、どのようにお客様がキレイにしたいかをお聞きした上で、商品の丁寧な説明から、最適なメニューご提案をします。
価格帯も一番手軽な「手洗い洗車1200円」~最高峰の「コーティング15万円」まで取り揃えています。
作業は全てゲストルーム内や近くで見る事が出来ます。なので安心。
愛車がキレイになっていく姿を見ているのは、見ていてとても気持ち良いです。
汚れた車が、「洗車で愛車が泡だらけ。」
「コーティング施工で愛車が見る見る艶が出てくる。」
ゲストルームで待っていられるお客様を見ていていると笑顔になっていく姿がわかるほどです。写真を撮っているお客様も沢山いらっしゃいます。

 

作業終了後はお客様に「仕上がりの確認」をしていただいています。
この瞬間は私達にとって「お客様は満足していただけたか?。」と緊張する時でもあります。

 

私達キーパーラボは、自分たちの技術を披露する店でも、技術を自慢する店でもありません。全てはお客様の満足を提供するだけです。

 

キーパーラボにとって主役はいつでも「お客様」なのです。

 


 

畠中修
キーパーラボエピソード

 

日本には「洗車屋」がなかった。
日本には「洗車を専業に」するビジネスが無かった。新車ディーラーや中古車屋の下請けとして、車をキレイにするビジネスはあったが、世間の一般ユーザーが利用するような店舗は無かった。世界中どこに行っても「洗車屋」という洗車ビジネスがあるのに日本には無かったのだ。それには日本独特の背景がある。日本では一般のユーザーに洗車のサービスを提供するのはガソリンスタンドが担ってきた。ガソリンスタンドはその昔、総量規制が行われていて守られた商売だった。その為、ガソリンをある程度販売することができれば、商売として十分なりたった。その為、洗車の位置付けは「ガソリンを満タンにするとタダ」というような販促品に近い存在だった。洗車に対してお金を払うという価値が日本にはあまりなかったのだ。しかし、洗車は手間がかかる。そのおかげで、日本では「洗車機」が世界まれにみる発達をとげた。また、日本では給与所得の差が少ない為、単純労働としての洗車サービスは成り立たなかった。これらの背景の中で洗車サービスというのは「安く」「ガソリンのついでに」「機械」でする文化しか無かったのだ。

 

日本人の多くは「自分で」洗っている。
その昔、アンケートと取ったところ、60%の人が日本人は自分で自分の車をあらっているという結果がでた。その理由を聞いてみると60%のうち半分は「好きで」車を洗っている。でも残りの半分は「頼む所が無いから仕方なく」自分で洗っていると答えた。このマーケットは大きいに違いない。「頼むところがあり、そこに欲しい洗車があれば」きっと必要とされる。需要を創造し12年前、愛知県刈谷市に「洗車屋快洗隊」を作って「試しで」営業したのだ。

 

コンセプトは「欲しい洗車を提供すること」
店のコンセプトは「欲しい洗車を提供すること」である。「欲しい洗車」とは何か?当時あらゆる洗車をメニューブックに載せた。「機械洗車」「極上手洗い洗車」から始まり、「室内清掃」またはタイヤワックス1,000円、エアーチェック100円などあらゆるメニューを提示してみた。(タイヤワックス1,000円は売れる訳もなく、手洗い洗車のマニュアルに基本作業として設定された。)欲しい商品は売れ、欲しくない商品は淘汰されていったのだ。ここで驚いたのが、早くて安い洗車ではなく、キチンと作業をするメニューが驚くほど売れた。「欲しい洗車」とはキチンとした洗車だったのだ。また、メニュー表を分かり易く、写真などで工夫して表現をし「選んでもらう」という方式を取った。その結果こちらから「セット商品」などを組むより、平均単価が高くなった。オススメするより選んで頂いた方が高い商品を買ってくれるのだ。

 

当り前のことを実施
当時洗車サービスはガソリンのおまけ的存在であった為、キチンとサービスとして成り立っていなかった。そこでサービスとしては当り前のことを実施した。まず商品作りを行った。サービスとしての商品は以下の通り①マニュアルを決める。②そのマニュアルを覚える。③そのマニュアルに沿って訓練する。誰がやっても「同じ作業」で「同じ時間」で「同じ品質」が作れるようにした。これが決まっていないのに金額を提示することはできない。「2,000円の洗車はこれです。」と誰がやっても同じ商品が作れるようになった。

 

サービス業として当り前の流れを作る
その上で店舗での流れ。まず、お客様が来店したらお客様にメニューを決めてもらい、気になる点を聞く。その上で作業にかかる①「時間をお伝えする。」そしてお車を預かり、上記の②「商品を施工する。」もちろんだれがやっても同じ内容だ。そして出来上がったら③「仕上がり確認」をする。当り前のようだが今までは①と②は出来ていなかったのだ。作業時間がどのくらいかかるか分からないまま、お客様は待てない。キチンと待ち時間を告げることにより、待ってもらえるようになったのだ。また、仕上がったら仕上り状態を確認して頂く。「これでよろしいですか?」と聞く。人によって感覚が違う「キレイ」という基準を販売しているのだから当り前なのに。当時はこんな常識もない時代だった。

 

手洗い洗車が世の中で普及していく中、洗車屋快洗隊は多くのお客様のファンができた。

 

たかが洗車、されど洗車
洗車ビジネスはつい作業工賃になりがちだが、素人さんがするより「圧倒的にキレイ」で「圧倒的に早く仕上げる」ことができる。そして塗装に対して適切なケミカルや道具を使うので「圧倒的に安全」である。作業料を頂くのではなく、技術料を頂けるような商品揃えていった。そんな中、洗車はお客様がありがとうと言ってくれる商品であり、洗車という商品が従業員の誇りになっていった。

 

1店舗から34店舗へ
12年前に愛知県刈谷市に1店舗目ができて、現時点で34店舗になる。物販とは違い、商品を”作って売る”スタッフの育成にはとても力が必要でまだまだ34店舗。需要は世の中に沢山あるのだが、それを形にする「人づくり」がとても重要なのだ。

 

洗車屋からコーティングショップへ
新車のカーディーラーさんが新車販売時に、5年間ツヤ保証のポリマーコーティングを販売し始めた。それは私たちの考え方の方向とは違ったものだったので最初は気にしなかったのだが、定期的に利用してくれるユーザーから、「今度、新車を買って、5年コーティングやったからこれからは洗車だけでいいよ。」と言ってくる人が出始めてから、コーティング販売に力をいれる必要性を感じるようになった。マーケットが望むコーティングをもっと本格的に施工できるようになる必要がでたのだ。数年を掛け、洗車屋からコーティングショップへの転換をはかった。現在は「洗車屋快洗隊」から「キーパーラボ」と屋号を変え営業している。

 

 

繰り返す良さを
コーティングは、塗装の身代わりとなって傷むのが役割であり、一度施工したら何もしなくても良いというものではない。私たちはその場のコーティング施工も当然キッチリ仕上させて頂きますが、その後のアフターケアも大事にしている。日常的な手洗い洗車の中でコーティングの「点検」をさせてもらい、定期的なメンテナンスや再施工をさせてもらいます。どんな物もそうだと思いますがキチンと定期的なお手入れをすることで価値が守られます。そんな価値を楽に守るのがキーパーラボの使命です。

 


 

我が愛すべき仲間たち、KeePer LABOの仲間たち

 

 

先日、入籍しましたっ!
おめでとう。

 

 

通天閣こと古林君はでかい。

 

 

杉浦っ、どこ見てんの。

 

 

バケツをひっくり返したような雨。

 

 

上谷っ!

 

 

根津チーフは、あまりの忙しさで100kgから93kgに「痩せた」そうです。

 

 

誤解されるから、カメラ向けた時そのキメ顔するのやめろよな。関口君。

 

 

行った時たまたまガランとしてたので、気張ってる藤坂店長。
この後とても忙しくなったそうです。

 

 

は~~~い。横山チーフ。美咲ちゃん。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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