谷 好通コラム

2010年08月10日(火曜日)

2575.キーパー 知識(2) 犠牲皮膜と塗装面改善の方向性

コーティングとは、
塗装の身代わりとなってUVを受け、
塗装の身代わりとなってその分子的結合を切断されて傷むことが本来の役割である。

 

年単位の耐久力を持つポリマーコーティングはない。
だからキーパーは、独特の考え方でコーティングの役割を「犠牲皮膜」とした。
キーパーのポリマーコーティングを「ピュアキーパー」と呼んでいる。

 

ピュアキーパーは、前提として「磨かずに」独自のポリマーを手で塗る。
ワックスのような感覚でボディに、ポリマー皮膜をコーティングしてしまうのだ。
もちろん塗装に汚れがあれば、すべてすっかり落としてから塗るのだが、
この部分は磨きをやっていたころの技術と知識が活きた。
塗装が荒れていれば、
少し強めのポリマーで前もって「傷を埋める」作業をする。
作業は40分から1時間が標準の時間。
すべての作業工程で、ボディが水で濡れたまま作業するのは、
水が持っているすべる性質を利用して塗装にやさしく作業するためだ。
汚れをきちんと取って、
正しい方法でポリマーの皮膜をコーティングすると、
WAXのツヤとは一味違う、塗装そのものが蘇ったようなツヤが出る。
ピュアキーパーの皮膜も、塗装そのものも、同じくポリマーであるからだ。

 

その後、ピュアキーパーのポリマー皮膜は塗装の上で、汚れを受け止めるが、
皮膜の分子同士が結合しているからポリマー皮膜の中には浸透させない。
汚れは皮膜の上に乗っているだけ。
その上で、日光の紫外線・UVを受け、
塗装の身代わりとなって傷む。
また酸性雨や、空気との摩擦などの攻撃も塗装の身代わりとなって受け止め、
ポリマー皮膜の表面が傷む。

 

塗装の身代わりとなって汚れ、傷んだ後、
約3ヶ月サイクルで
初回のピュアキーパーのコーティング同様の作業を繰り返す。

 

そうすると、ピュアキーパーのポリマー皮膜は、
ワックスのように皮膜全体が汚れているわけではないので、
塗装と密着した皮膜の大部分を残して、
汚れと一緒に傷んだ皮膜の「表面の部分だけ」を入れ替えることが出来る。
するとまたキレイな皮膜の表面が出来上がる。
塗装は直接擦ってはいない。だから塗装は痛まない。
3ヶ月ごとに繰り返すコーティングで新車は新車のツヤのまま維持されるわけだ。

 

また経年車ならば、
二回目以降の施工によってピュアキーパーの皮膜が強化されていくので、
皮膜表面がどんどん平らになっていき、
多少痛んだ塗装でも、新車のように復活していくことになる。

 

この一連のプログラムを「塗装免改善の方向性」として、特許に登録されている。

 

「キーパー」とは、今は「KeePer」と書くが、
以前までは「KeePre」と書き、
「Keep up care」つまり「塗装を守り向上させる手入れ」と言う意味であった。

 

新車ならば新車の艶を守り、
古い車なら繰り返すことで新車の状態に戻していく。
一部の「マニアックな人」のための「磨き」から、
犠牲皮膜による塗装面改善の方向性を持った手入れとして、
「普通のもっとも多くの人のために」最初のキーパーが作られました。

 

 

 

ピュアキーパーの作業時間は40分から1時間程度。
つまり、待とうと思えば待てる時間内で、
しかも1回5,000円から7,000円の普通の値段で、
3ヶ月に一度くらいのサイクルで繰り返し、どんどん塗装そのものが良くなっていく。

 

そんなコンセプトが多くのお客様に支持され、
このピュアキーパーは、17年の歴史を経て、
普通の人が、普通にいつも行くガソリンスタンドでの提供を中心に、
お車を大切にし、こまめにお手入れをしたい「お客様」に、
今では、毎年約300万台が施工され続けています。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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