谷 好通コラム

2010年06月04日(金曜日)

2517.やれない理由は必ずある

 

(前の話の続き)

 

また火鍋を囲んでお酒を飲んだのは
「キーパータイムス12ヶ月連続発行達成会」である。

 

キーパータイムスは、
2000年10月から発行されていた「快洗タイムス」が進化発展する形で、
2001年5月20日「月刊キーパータイムスvol.1」として創刊された。
だから先月号でちょうど9年過ぎたことになり、
毎月きちんと発行されていれば2010年5月号は「9×12=108号」になるはずだが、
残念ながらこの号は「91号」になっている。
9年間で「108-91=17回」発刊をさぼったということであり、
ひと月にタイムスが発刊される確率は「91/108≒84%」であった、となる。

 

84%を四捨五入すれば100%なので、
「キーパータイムスを毎月発行しています。」と言っても、
全くのウソにはならないかもしれないが、
84%は84%であって、決して毎月ではない。

 

毎月発行が出来なかった理由はある。
発行をサボるたびに必ず理由はあった。
よくサボったのは12月号で、
「12月はみんな忙しいので、なかなか読めないのではないか。」とか、
「次の1月、新年号の内容をしっかり充実させたいので、
一回ぐらい抜かしてもいいのではないか」とか、
「あまりにも忙しいから。」とか
言い出せばきりがなく、何か理由をつけて抜かしていたような気がする。

 

去年の5月から、タイムスの編集と印刷を㈱中広さんにお願いするようになって、
今の坪井さんが担当となった。そして、
それを「とりあえず、必ず、毎月出しましょう。」と、
毎月発行することを宣言し、
毎月、編集会議、原稿分担、取材、原稿締め切り、初校、2校、最終校と、
きちんと計画を立て、ほとんどメールでのやり取りであるが、
それぞれのステップを強い意志で実行してくれる。
我々の原稿提出が遅れて、紙面作成の坪井さんに作業のしわ寄せが行っても、
決して文句を言うことなく、みんなの遅れを自分の作業の中で吸収し、
がんばって初校の日までに間に合わせてくれてしまう。
たぶん何度か徹夜もあったと想像する。

 

みんなも、自分の原稿が遅れればその分だけ、
坪井さんに苦労が行くことを分かっているので、
それぞれが厳しいハードスケジュールをこなしつつも、
何とか原稿を間に合わせるようにがんばった。
それで初めて12ヶ月連続で毎月発行が実現できたのだろう。

 

「とりあえず、必ず、毎月発行する。」と、坪井さんは決めた。
決めたのだから、やる。
12ヶ月の間には「出せなくても仕方がない」理由になる要素はいくつもあった。
「無理して出さなくてもいい」理由になる要素もいくつかはあった。
それでも、
「毎月発行する。」と決めたので、
「出せない。」「出さなくてもいい」理由を、
「出さない。」理由にせず、
「出す。」ために解決すべき要素にした。

 

こういうことはよくある。
やらない人と、やる人の違いは、実にここの違いだけなのだろう。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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