谷 好通コラム

2010年03月24日(水曜日)

2458.研修会とレースの似た部分

今日、第8回キーパープロショップ研修会シリーズの初日である名古屋開催が終わった。
今は明日の東京開催のために車で東名高速を走っている。

 

研修会のための資料が名古屋開催のぎりぎりに届き、
明日の東京のために間に合いそうになく、
今、大量の資料を車に積んで東名高速を走っている。

 

たぶんもう何百回もセミナー、研修会の類はやってきたが、
初日はいつも緊張する。
何をどう表現してお話をしようか、
資料は何をどう揃えようか、
ずいぶん前から準備を始めるが、
きちんと揃うのはいつもギリギリになってからであり、
話のストーリーも直前になってやっと決まる。
いつも行き当たりばったりでやっているように思われているし、
自分でもそんな風に言うが、もちろん、そんなことはない。
事前に、何度もストーリーを書き直しずいぶん考える。

 

そんな風に準備をしても、
実際に用意をした資料を使って話をしてみると、
思ったようには話と資料がうまくリンクせずに進まないことも多い。
いくら準備しても、やってみないと分からないものだ。
だから、初日はいつもドキドキする。
平気そうな顔をしていても、本当はドキドキしているのだ。

 

私は緊張しても表情が変わらないので、
平気そうな顔に見えても
本当は結構ドキドキしているので、初日が終わるとすごくほっとする。

 

用意した資料とお話のストーリーの関係が初日ではっきりするので、
どういうペースで進められるか明確になる。
話のつじつまもはっきりする。
とにかくやってみないと分からない事が多いのだ。

 

これはレースとよく似たところがある。
準備をしてきて、練習をして、予選を走って、
色々作戦を考えて、迷うのだが、
本レースに入ってしまえば、ただ必死になって速く走るだけで、
作戦も、悩んだこともすべて無し。
ただただ必死になって走るだけ。

 

研修でもお伝えする事自体は決まっているのだから、
それをどういう方法でお伝えするかで考え抜いても、
いざ、本番が始まってしまえば、方法はもうあまり関係なくなる。
一生懸命、お伝えするだけだ。
もちろん、それまでに準備がしてあるから全力でやればいい訳であって、
準備無しでは、一生懸命やっても決してうまく伝えられない。
しかし、いざやってみれば、
事前に準備したことでも、役に立たないものもあるが、
だからといって、こんな準備などしなければ良かった、とは思わない。
無駄なこともあってこそ、はじめて役に立つ準備もできる。

 

何かをやろうと思ったら、やれると確信できるだけの準備はしなければならない。
それでもうまく行かないことはいっぱいあるが、
準備もせずに、うまく行ってしまうことは100%ない。

 

レースと同じである。
・・・・・・
今年、レースをどうするか。
そろそろ準備を始めないと、間に合わないが、
たぶん、ギリギリになって・・・
やりそうな気がすると、思い始めると、たぶん、やる。

 

 

東名高速を走る大型トラックの行列が、
制限速度80km/hを守って走る大型トラックを、
リミッターが効いてしまう90km/hで、追い越し車線をゆったりと抜いていく。
追い越し車線が空く様子はまったくない。

 

・・・
・・・・
あ~~~、走りたい。
ビューッと、アクセル全開で走りたい。
富士スピードウェーのストレートを220km/hで走り抜きたい。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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