谷 好通コラム

2009年08月15日(土曜日)

2282.オッサンドライバー三本走ってヘロヘロ

明日、日曜日、富士チャンピオンシップシリーズ。
8台のゴルフGTIと2台のポロGTIによって争われるGTIカップレースをはじめ
デミオ、ロードスターなど色々な車種のワンメイクレースが、行われる。
今日は練習だけ。

 

GTIカップの専有走行枠は午後からの一本(30分)だけなので、
午前中の一般走行枠に暫定ライセンスを取って走る事にした。
暫定ライセンス代の1万円は惜しいが、
運動神経が鈍っているオッサンドライバーとしては、
一本の練習だけでは心もとないのだ。

 

コースインしてまず2分14秒台。
一昨年のGTI富士戦では2分11秒台であったのでまずまずの滑り出しだ。
しかしその次が2分15秒台、2分16秒台、だんだん遅くなっていく。
コーナーを曲がって加速するとガクッガクッと小刻みに車体が震え、失速するのだ。
おかしいなぁと思いながら走るも、6周目に赤旗が出た。
全車走行中止の合図だ。誰かがコース上に止まってしまったのか。
ピット前に帰る。
待機中にタイヤのエアー圧をチェックした小林メカが、
後ろ左のタイヤがパンクしているのを見つけた。
スローパンクチャーでエアー圧力が2/3くらいになっている。
失速したのとパンクは関係ないが、とりあえずパンクのまま走るわけにはいかないので、
赤旗解除で再スタートを切ることなくピットにひっこむ。
これで一本目は終わり。

 

タイヤを新品に換えて(このタイヤが恐ろしく高い)、
午後からの専有走行枠で、GTIだけで走るが、
この時間でのライバルたちのタイムが非常に気になるし、
自分も予選の練習のようなつもりで走る。

 

しかし、一本目で出た変な失速が直らず、
1周目が2分15秒台、2周目が16秒台、3周目17秒台、
そのうち20秒台にまで落ちて、
それでも7周走ったが、これ以上走っても仕方ないのでピットに戻る。
色々やってみて、明らかに失速することが分かり、
車のコンピューターをCOXにチェックしてもらったら、
ターボのブースト圧のセンサーに異常が出た。

 

どうもエンジン上部のプラスチックスのカバーの爪が折れ、
カバーが外れて、センサーのコネクターに当たり異常信号を出していたらしい。
そのエラーをキャンセルしてもらい、その結果を確かめに三本目も走る事にした。
また一般走行枠のチケットを買って走る。

 

今日三本目は午後3時から。
オッサンドライバーとしてはちょっとキツイが、
直っていなければ、明日の予選、決勝を走ってもまったく歯が立たない。
まったく勝負にならないのを分かって走る意味もない。

 

いつものハマちゃんの2分9秒台は別としても、
他の車はみんな10~12秒台を出しているのだ。
タイヤがひとサイズ大きくなってグリップ力が増しているので、
今年は一昨年のタイムをみんな上回ってくるだろう。
私もせめて11秒台は出しておきたい。

 

三本目のコースに出て、
まずストレートでの最終スピードに注目する。
いつもは1コース手前で230km/hまでは出るのに、
先ほどの異常がひどくなって来た時には、最終で190km/hまでしか伸びなかった。
今度はどうか。
二本目までの断続的な失速が完璧になくなっている。
ストレートエンドでも、無事に230km/hに到達した。
タイムはそれでも2分13秒前半。
もうちょっとタイムを出しておこうと何周か走ったが、
13~14秒台でコンスタントに走って終わった。

 

練習走行三本目は、
さすがに前輪タイヤのグリップがなくなっていて、
まったくコーナーが攻められない。
それでも、周回を重ねて、
エンジンの温度が高くなった時に
またあのトラブルが出ないかを確かめたかった。

 

今日の内に納得できるタイムは結局出せなかった。
しかし、エンジンが復活したことは確認できたし、
予選、決勝と新品のタイヤを奢ったので、少なくとも13秒台のタイムということはない。
一昨年と同じ11秒台は間違いなく出せる自信はあるし、
タイヤがスペックアップしているので、うまく行けば10秒台も狙いたい。
それでも10台中の中位クラスであろう。
これで今日は終わった。

 

オッサンドライバー今日は三本走ってヘロヘロである。

 

 

好天に恵まれた今年のお盆は、実績は上がってみんなの士気は上がっているが、
連日のラッシュにみんなの疲労も蓄積してきている。
そういう時に、自分がレースに出ていて申し訳ない気持ちはあるが、
せっかく年三回だけのレース。
みんなが頑張ってくれている分、自分も頑張って、自分なりの勝利を勝ち取りたい。

 

 

三本目を走り終わった後の前輪左のタイヤ。
もう限界のボロボロである。

 

 

今回も中村佳史カメラマンが写真を撮ってくれた。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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