谷 好通コラム

2009年07月23日(木曜日)

2265.皆既日食を本当に見たかった

今世紀最大の皆既日食。
たぶんこれを見たらと本当に人生観が変わったかもしれないな、と思う。

 

太陽の本体、光球から出る光の強さがあまりにも強いので、
その周りに展開するコロナの部分を見ることは出来ない。
しかし月の影に光球が隠れてしまう皆既日食では、コロナが肉眼でも見える。

 

コロナが展開する宇宙空間には何もないはずなので、
いくら太陽からの光が強くても、光が四周に散る様子は見えないはずなのだが、
太陽そのものから光エネルギーと共に、
厖大な粒子が放出されているので、
その粒子に光が当たって、光が火炎のように散っているを映し出す。
太陽から放出されている光は、
昼間であり晴れてさえいれば、いつどこでも見えるが、
太陽風と呼ばれる粒子は、地球に到達し磁場に沿って局地に近く発生するオーロラ以外は、
皆既日食でしか肉眼で見ることは出来ない。

 

地球上のあらゆる生命を支えている太陽は飛び抜けて特別な存在であり、
ある意味、生命の真理であるとも思う。
その生命の真理である太陽のもう一つの一面が見えるわけだ。

 

皆既日食の写真を見ると、
その素晴らしい光景が写っている。
何ともうっとりするような、鳥肌が立つような光景だ。

 

これはぜひ見たいと思っていた。

 

今年に入ってから、何度か皆既日食を見に行く方法を調べなくてはと思ったが、
日々の仕事と生活に埋没して何もせず、
二ヶ月ほど前にやっと、事務所の、困った時のサメちゃんに
「皆既日食が見たいんだけどツアーかなんかあるかな、調べてみてよ。」と聞いた。
サメちゃん、しばらくしていわく、
「ツアーはあったんですけど、発売開始30分で完売だったようです。もうありません。」
ありゃ、皆既日食を見たいと私以上に本気で思っていた人が
いっぱいいたようだ。

 

私なんて口ばかりで、思いが軽かったようだ。
「皆既日食は生命の真理のもう一面」なんて、私が書くこと自体、チャンチャラおかしい。
私の思いなんて、大したことはない。

 

なんて言いながら、私は心底がっかりした。

 

昨日、皆既日食の当日、
その時間に私は仕事関係の人と会っていた。
愛知でも太陽が三日月状態に欠ける部分日食が見られたようだが、
すっかり忘れていた。
日食は皆既日食でないと意味がない。
金環食でもだめだ。コロナが見えない。
などと天に対して無礼なことを思ってしまったのは、
がっかりの大きさの反動だったのだろうか。

 

日本で皆既日食が一番長く見られる「悪石島」へのツァーは、
テント泊まりで三十数万円であったと聞いた。
世界で一番人口の多い上海市でも皆既日食が見られたらしいが、
公表1,200万人、実質1,500万人の人民すべてが、
三十数万円「悪石島」へのツァーと同じ付加価値を得たとしたら、
300,000円×15,000,000人=4500,000,000,000円・・・4兆5,000億円
上海は排気ガスがいつもひどいので、
天気が晴れていても、まともにコロナが見えたかどうか分からないが・・・
どうでもいい事だが、すごい。

 

上海では雲が厚く皆既日食は見られず、
悪石島では雨と突風で、皆既日食はまったく見られなかったらしい。
いい気味だとは思わない。
本当に気の毒に思えた。

 

次の皆既日食は、
来年か再来年、イースター島で見られるらしい。
モアイと共に見る皆既日食、コロナ。
いいな~と思うが、曇ったらおしまい。
たぶん、行かないだろう。

 

梅雨がちっとも明けず、
今週の日曜日にまで「雨マーク」がついた。
皆既日食も晴れなきゃ台無しだが、
我が快洗隊も晴れが来ないとからっきし元気がない。

 

こんな青空が一週間も続けば、快洗隊は元気満々になるのに。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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