谷 好通コラム

2009年06月06日(土曜日)

2223.多く語らず、多く聞き、少なく語る

今日は営業所長会議で全国から所長連中が集まった。
所長以外のスタッフは、TV会議システムで参加する。
会議での悩みは相変わらずみんなの発言があまり積極的ではないことだ。
いつもは私がしゃべって、みんながシーンとなる場面が多いので、
今回は極力発言するのを控えた。
しかし、それでも発言は積極的ではない。
指名すれば発言するのに自分からは発言しようとしないのは、
私はそれがなぜなのか理解できない。
理解できないのは、
私が理解できないわけであって、理解できないから彼らが悪いというわけではない。

 

会議への出席者が多過ぎるからなのだろうか、
それとも、私がみんなの発言に対して一言下に否定することがあるからだろうか。

 

スタッフの発言を頭から否定することは、良くない事だ。
仲間が否定される姿を見れば、自分も発言する気が失せてしまうのは当然だ。
よく解っているつもりではあるが、
つい、そうしてしまうこともあって、
今日は、私は黙っている事にして、
会議の進行を営業の責任者たちに任せる事にする。

 

これがまたつらい。
聞いているだけだとイライラしてくるのだ。
自分が黙っていなければと思うとイライラする。
進行の方向にもイライラする。
黙っていること自体にイライラしているのだ。
イライラが募って我慢できなくなって、
つい、喋ると、イライラの感情そのままにしゃべるので非常によろしくない。

私は黙っていることに向いていないのかもしれない。

 

そう思って、またこうやってパソコンで書き始めた。
悪しき対策、内職である。

 

 

 

会議の会場には電灯が点いていない。
TVの向こうの営業所にも電灯が点いていない。
しかし、晴れた太陽の日が窓から入って何の不便も感じない。

 

世界同時不況の影響を、
半年もずれて、やっと感じ始め、
本気で、徹底した経費節源しようとしているのだ。

 

もう、クーラーも気温が30゜Cを超えなければ入れない。
暑ければ脱げばいいのだ。
在庫もしっかり締められるだろうし、
出張を要する基準もかなり高いところに持っていく。
本当に厳しくなってからでは対応が遅くなる。
厳しくなる事を予感した時点で対応を始めても、決して早過ぎることはない。
世間における不況を自らのこととして実感しなければ、
私たちの行うべき行動の方向が見えなくなってしまうのだ。

 

 

今日のアピールで俄然張り切った管理本部長が、
会議の後、三階の事務所内の蛍光灯を外して半分の本数にしていた。
変化に対応する力とはスピードにかかっており、
スピードとは、「いつかやろう」を「今やる」にすることよって初めて実現される。
「いつかやろう」を「明日やる」では、
「いつかやろう」と大して変わらないのだ。
すぐ行動を起こした人は、物事を実現する力のある人でもある。

 

多くを語るよりも、イライラしながらも、多くを聞き、
少なく語るほうが良いのかも知れない。
そういうものなのかもしれない。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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