私は間違っているのかもしれない。
国内感染者数が二百人に近づき感染の拡大が既成の事実になった今、
新聞によると、国は警戒を緩和する方向に政策を変えるらしい。
少なくとも、新型豚インフルエンザの国内蔓延の阻止は、諦めたということか。
死亡率が0.4%ほどで季節インフルエンザのたった4倍ほどでしかないから、
これが蔓延することは致し方ないとすることにしたか。
残念だがそういうことらしい。
今回の新型インフルエンザ問題をことさらに危険視した私は
間違っているのかもしれない。

しかし、深刻な経済不況の真っ只中にある今の日本において、
現在の豚インフルエンザを、
これ以上大騒ぎしても、
すでに止めようがなくなった状況に至っては、
あえて蔓延を容認し、
経済が止まらないようにした方が得策だと考えたに過ぎないのでないか。
私が間違っているのかもしれないが、
鳥インフルエンザと豚インフルエンザの因子が交じって、
あるいはいずれかに変異が起こって、
人→人の感染力が強く強毒性のインフルエンザが出現する危険性は、むしろこれで増えた。

昨日の朝、
全国の営業所長とTV会議を行った時、
今回の新型インフルエンザ騒動に危機感を持つべきであるとして、
私達が持っている｢車内の除菌･抗菌システム｣を、
いまこそ社会のために役立てることが私たちの使命ではないだろうか。と話し、
そのために｢車内の除菌･抗菌システム｣を快洗隊において無料で提供しようか。
なんて事も真剣に考え話した。
きれい事ではない。
今、自分たちに出来る最善のことをすべきと本当にそう思ったのだ。

私達が持っている「車内の除菌抗菌システム」は、
まず、除菌には「安定化次亜塩素酸ソーダ」というポピュラーで、
O-157、ノロウィルスなどへの殺菌作用に最も評価が高かったものを、
車内に直接噴霧して即効の除菌を行い、
その上に「銀イオン」を直接噴霧して安定した抗菌作用を付与するもの。
「銀イオン」は、駐車環境によって効果が変化する「光触媒」よりも
抗菌作用が安定していると判断して採用した。
即効の｢安定化次亜塩素酸ソーダ｣と、
持続効果を持つ「銀イオン」の組み合わせで、
確実な「除菌･抗菌の効果」を作り出す定評のある仕組みである。
(ちょっと宣伝)

しかし、この段になって
世間が新型豚インフルエンザに対する警戒を緩和するとしたら、
無料での車内の除菌抗菌サービスなんて、
新型インフルエンザ騒ぎに便乗した宣伝行為として、
偽善的なパフォーマンスになってしまうかもしれない。
そう考えると、少なくとも今これを始めるべきではないなと思ってしまう。

権力者が意図を持って世論操作をすることをプロパガンダという。
しかし、新型インフルエンザの蔓延阻止に失敗した今の時点で、
警戒行動を緩和するという意図が、
経済不況から立ち直るのを最優先と考える価値観からであり、
一部の権力者ではなくて、世間一般の人達がそれを求めるならば、
それはそれで受け入れるべきであるし、
いずれは来るだろう新型インフルエンザが強毒化した時に、
動くべきことなのかもしれない。

言いようのない不安を持っていることも事実だ。

何ヶ月前からの厚生省のホームページに
「二週間分の食糧とマスクの備蓄をしましょう。」とあったそうだ。
人から聞いた話なので、それを私は聞き間違えて、
“二か月分”の備蓄食料(カップラーメン・レトルト食品など)とマスクを
家に買い貯めさせてしまった。
それはものすごい量で、
連れ合いからはブツブツ文句を言われるが、
余ったら困った人に分けて上げればいいだけの話なので、別に構わない。

二か月分の食料とマスクで自らを守れるものでもないが、
やはり気休めでしかない。

今日は羽田空港の中のホテルに泊まって、
朝八時の飛行機に乗って札幌にやってきた。
第六回目のキーパープロショップ研修会の最後である。
2月に始まった第六回目の研修会がやっと5月になって終了するようでは、
とても年三回の研修会など実施できない。
それだけPROSHOPの軒数が増えてきて、研修会を分けて行い回数が増えてしまった事と、
地域の担当者の希望を聞きすぎたことによる。
そろそろ、このやり方を変化させなければならない。

きのう現在でキーパーPROSHOPは875軒になった。
もうすぐ1,000軒になる。新しい段階にステップアップしなければならない。

朝の写真。
朝8時は出発便が集中する時間。
離陸の順番を待つ飛行機が誘導路上にズラッと並ぶ。

福島あたりの上空か。高い山にはまだ雪が残る。