谷 好通コラム

2009年03月19日(木曜日)

2163.三日間連続の会議室

来週からまた出張が重なるが、今週は見事に本社にいる。
もちろん本社での仕事が重なっているわけだが、
こうなったのは、ある程度自分の意志でもある。
今までは積極的に社外に仕事のスケジュールを入れて、
いつも三週間後の予定まで自分で入れていっていたのだが、
ここに来て、自分が社内や周りを見えなくなっていることに気が付き、
出張を能動的に入れるのを止めた。

 

少し落ち着いて周りを見なければならないし、
直接の仕事とは外れたところに自分の視点を持って行き、
現状をじっくりと考えるべきだろう。

 

ところが出張に出る予定を入れずに本社にいると、
何故か会議がいっぱい入ってきて、来客もあって、
たぶん社長はいないだろうと思って来られた方にも、私は実際にいるのだから、
ご挨拶をしないわけにはいかないし、お話を聞くことにもなる。
それで結局、一昨日、昨日、今日と、
私は会議室に缶詰状態で一日11時間ずっといることになってしまった。
出張で出た時よりもたくさんの人と会い、
たくさんの人のお話を伺い、私もたくさん話をして、
特に2時間ごとの会議にずっと一日中出席した時はさすがにぐったりとなった。

 

外に出ず、じっくりと考えようと思ったが、その目的は果たせていない。
これは多分、私が普段、会社に居なさ過ぎだからだろう。
だからたまにいると、
どっと会議が詰まってしまうし、
たくさんの人ともお会いすることになる。
普段もっと会社にいるようにすれば、このようなことにはならないのだろう。
これも反省すべきことなのかもしれない。

 

しかし、これからはもっと本社にいない時が増えるのではないかと思っている。
とうとう東京に事務所を借りたのだ。
場所は「墨田区本所(ほんじょ)1丁目」
夏の「隅田川の花火」が対岸の目の前に見える所で、夏の楽しみが一つ増えた。
1フロア24坪の四階建ての古いビルだが、
1階が駐車場になっていて4台の車が止まれる。
2階から4階まで3フロアを事務所として使えるのが、
東京に3フロアも使うほど人もいないし仕事もあるわけではない。
本当は1フロアで十分な広さである。

 

しかし、今後、東京を拠点に関東地方での活動を本格的に広げていくのは、
日本全体を考えれば絶対に必要なことであり、
「関東を制さざる者、日本を制することなし」ともいう。
腰をすえての関東での活動を本格的にするには、やはり拠点が必要だと思ったのだ。

 

現在、JR新小岩駅付近に「東京トレーニングセンター」があり、
その中には千葉・茨城・東京の一部を担当する営業一課と、
埼玉、東京の一部、西東京、茨木、群馬を担当する営業二課が営業所として入っている。
それに加えて、東日本営業部として鈴置部長が入り、
快洗隊関東営業部の賀来部長、FC本部の田中次長たちの机。
最近復帰した企画の大貫さん。
そして、去年「俺は東京に住むのだ。」と言いながらちっとも実現できないでいる私の机。

 

結果、営業一課と二課の5人はトレセンの非常に狭い空間に押し込められてしまった。
居もしない私の机が営業所に置かれてからの悲劇だ。
こんな異常な状態が一年近く経って、
いくらなんでもこれはかわいそうだと思い、新しい事務所を探していた。

 

それで隅田川のほとりである本所の事務所を借りることになったのだが、
3フロアあってもとても使い道がない。
そう思っていたら、あることをひらめいて、
とても能力が高い2人のスタッフを東京に派遣することにした。
また、現役バリバリの二人が加わって、
関東の戦力アップが実現しそうになり、
墨田区本所の事務所が、俄然、必要性が生まれてきたのだ。

 

また、明日、「積載車」が納車されてくる。
快洗隊で、お客様の車を「引き取り・納車」するための積載車である。
現状、何か困ることがあって、その必要性に迫られているわけではないが、
積載車による「引き取り・納車」を実現することによって、
快洗隊に大きな新しい可能性が生まれると考えたのだ。

 

ダイヤモンドキーパーやアクアキーパーは、新車に施工される比率が非常に高い。
この二品については新車への施行が70%を越す。
しかし、その新車を納車直後に快洗隊に持って来ることが可能なユーザーは稀であり、
それでつい、新車ディーラーさんでコーティングを施行されてしまう人が多い。
そのことに気がついたので、
「積載車」を導入して、新車をユーザーのご自宅に引き取りに行くことにしたのだ。
これが上手く効果を出すかどうかはわからないが、
可能性を感じたら、やってみないと、その可能性が実現するものなのかどうか分からない。

 

東京に本格的な拠点を持つことによって、
それまで見えかった大きな可能性がふと見えた。
積載車を導入することによって、今まで難しかった可能性が実現できるかもしれない。

 

事業の進化、成長は、今まで無かった可能性が新たに生まれ、
現実になることによって実現する。
ならば、可能性を生み出すための投資は、成果を保証されているわけでもなく、
確実性は高くなくても、なされなければ何も実現しないので、
すべきであると思っている。
ベンチャー企業とは、そういうものだと思う。

 

 

昨日の「いい歳こいてお誕生会」は、
実はみんなの会費制で開いてくれたものだ。
しかも1人四千円とけっこう高い。さすがに旨かった。
あのバカでかいケーキも特注で、ずいぶん高かっただろう。
飲んでいる時はそうとも知らず、みんなには感謝の言葉もまともに言わず申し訳なかった。
幹事であった結城君を問いただしたら、
それでも結局、足が出て、結城が足したと聞いて、一万円を押し付けた。
が、(結城のこの不気味な笑いはどういう意味だろう?)

 

 

三日間缶詰になった本社の会議室。
真ん中においてあるのは、お誕生会で私がもらったアレンジフラワー。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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