谷 好通コラム

2008年09月20日(土曜日)

2021.またレースをやらなきゃ

昨日のショックな講演会でちょっと落ち込むも、
私は立ち直りが早い。
午前中近くの運動会に行ってちょっと覗いて見る
昨夜の台風が通り過ぎ正に大晴天に恵まれ、
今日は小学校も幼稚園も一斉に運動会が開かれていて、
行楽に行く人が少ないのか、道路が不思議なくらい空いている。
この分では、快洗隊は夕方まで暇になっているのではないか。

 

鳴海店に行くと、案の定、店に一台も車がいない。
何故かブースの中で、谷中君が自転車を直しているのが変な光景であった。
聞くと、ちょうど店の前で女の子が乗った自転車のチェーンが外れたので
直してあげているのだそうだ。
いいことだ。
地域の人と仲良くやっているのは、
地域密着型の快洗隊として大切なことである。

 

スタッフルームで、ちょうど9番(休憩)に入っていた鈴木店長と話す。
「なんかすごく疲れてなぁー」
付き合いの長い鈴木君は自分の家族のような気がしているのか、
つい、ぼやいてしまった。

 

そうしたら、鈴木君が言った。
「社長はレースをやらなきゃダメですよ。
5月の“つくば”サーキットに、
阿部君が社長のレースを手伝いに行って
それがすごく良かったみたいで、
8月のレースでも当然声がかかると思って楽しみにしていたらしいんです。
それが中止になってすごくガッカリしてました。
みんな社長がレースに出てるの、すごく嬉しいんですよ。
だから、やっぱりレースに出たほうがいいですよ。」

 

「え~、そうかなぁ~。あんなのは俺のただの道楽だぞ。」

 

「レースは社長の元気の素なんだから、
私たちとしてもやってもらった方がいいんですよ。」

 

鈴木君は“べんちゃら”を言うタイプではないので、彼の言葉の意味を考えた。
たしかに、レースは楽しかった。
サーキットいる間、熱中しているときはもちろん
頭が別のチャンネルに入るかのように
ボォーっとしている時まで、仕事のことはまったく忘れた。
去年は、ゴルフカップレースが全国転戦の6戦もあったので、
年に3日間ずつ、6回もリフレッシュしたわけだ。

 

レース1戦に使う3日間、
リフレッシュの3日間ではあるが、
快洗隊のみんなや営業のみんなも忙しいであろう金土日を
3日間も遊んでしまう訳で、
『もうしわけないなー』という気持ちもあった。
その上で、自分はスパーっとリフレッシュするのだから、
レース明けの月曜日など、
ニコニコ顔で、絵に描いたような謙虚のかたまり状態で会社に出てくる。
それからまた全開で仕事バリバリである。

 

私は元々仕事大好き人間なので、
ほっとけば何ヶ月でも続けて仕事をしてしまう。
しかし、いくら仕事大好きといっても、
仕事はやっぱり疲れるので「なんで俺ばっかりこんなにやらなきゃイカンのか。」と、
突如、被害妄想っぽくなることもあった。
勝手なもんである。

 

それが去年まで年6回もあったリフレッシュと、
『みなさん。すんませんな~三日間も遊んじゃって、おもしろかった~。』
と謙虚の固まりが、
今年はない状態で
ついつい、ずうーっと仕事をしてしまうので、
仕事としては充実してバリバリのつもりでも、
どこか「元気の素」がなくなって、かえって弱ってくるのであろう。
で『なんで俺ばっかり、こんなにやらなきゃイカンのか。』となる。
プラスとマイナスでWの違いがあるのだ。

 

「うん、そうだなぁ、俺にとって、レースはやらなきゃいけないものなのかなぁ」

 

たまに休みを取らなきゃと思って
山のほうにドライブなど行っても、
「こういう時間もいいなぁ」と思うのは最初だけで、
正直言って、つまらない。
付き合ってくれている連れ合いには申し訳ないが、
ほとんどリラックスしている振りをしているだけで、
むしろ苦痛なぐらいだと思う時もあった。
私の脳みそは自然を見たりしてリラックスする構造になっていない。たぶん。

 

鳴海店のスタッフルームで
9番中の鈴木店長と話をして、
「自分を一番知らないのは自分である。」の部分であるところの
去年までの『みなさん。すんませんな~三日間も遊んじゃって。』が
6回もあったのに、
今年は『なんで俺ばっかり、こんなにやらなきゃイカンのか。』に
なってしまっているのを、気付かせてくれた。

 

早速、畠中君に電話をする。
案の定、彼は子供たちの運動会の真っ最中であった。
「また、レースをやることにしたよ。何か面白そうなの探しといて。」

 

かくして、
私はまた
『みなさん。すんませんな~、三日間も遊んじゃって。』
のモードに戻る事になったのでした。
鈴木君、君は会社に対して大貢献をしたに違いないのだ。 たぶん

 

 

ルンルン気分で鳴海店から大須店へ。
新店長三浦君と、相棒の新スタッフ佐々木君が2台の車を洗っていた。
別に店内には作業が終わった車が3台あって、
33坪の大須店はすでにぎっしり状態であった。
大須店は「運動会」は関係ないらしい。
三浦新店長は
「僕は今、モチベーションが最高潮で、燃え上がっているんです。」と言っていた。
ホー~~~ッ。

 

 

大須店から甚目寺店へ。
あれっ? 甚目寺店もなにやら大繁盛状態。
とすると、鳴海店のガラーンはなんだったんだ。
まっ、どちらもたまたまなのでしょう。本当の事は明日また数字で出てくるものだ。

 

甚目寺アルバイト君の手塚君が、
頭の横に、大きな猫(たぶん)にひっかかれた跡があった。
大丈夫だろうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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