谷 好通コラム

2008年09月01日(月曜日)

2006.要らなかった8月32日?

昨日、快洗隊の全店長と店舗スタッフにメールを送った。

 

以下原文通り

 

「明後日の月曜日は8月32日です。」

 

今年の夏は記録的に暑く、
体温をはるかに超す熱暑の中、みんなお盆をがんばってくれました。
お盆の中盤まで全体で120%ぐらいのペースで来て、
今月も7月のような良い結果を出せるとみんなが思ったのが、
お盆終わりごろから、突然の気温低下と悪天候で失速し、
それでも終盤まで105%以上で踏ん張ってきましたが、ここに来て、
日本各地で局地的豪雨が頻発して、踏ん張りきれなくなってしまいました。

 

トップを走る岡崎店は、
店が浸水して1日営業できず予算まで後一歩に苦しんでいます。
知立店が比較的圏内かもしれませんが、
鳴海店、甚目寺店、東海店は今度の土日に最後のがんばりを期待していましたが、
今日土曜日の雨でトドメを刺された感じがあります。
松戸店はここに来て追い上げてきており、
板金が立て続けに入ってきていますが、
月末までに板金塗装作業を終えることは難しそうです。

 

酷暑の夏をみんなで越えて来たのに、
このままでは予算達成の店舗があまりにも少なく、残念でなりません。

 

そこで「反則技」をみんなに提案します。

 

8月分として明後日を8月32日と考えてはどうかと思ったのです。
もちろん9月が1日減ることになりますが、
9月は新車の販売台数が3月に次いで多い月です。
9月は9月で2日からがんばるとして、8月32日を作ることにしたらどうでしょう。
私は今、そうしようと思っています。
会社として正式に、です。

 

「反則技」は、間違いなく反則ですが、
今年のお天気は、お天気自体が反則だと思うのです。
明日、最後の日曜日は雨が上がると思います。
明後日、8月32日も雨は降らないようです。
最後の最後、反則の最後まで、
首の皮一枚残っている店舗に、予算達成のチャンスを上げようと思います。」
以上

 

思いつきで考えた事をそのまま実行できるのは
中小企業のいい所であると勝手に考えて、
こんなメールを送ったのだが、果たしてこれがみんなの力の素になるか。

 

そして今日、朝から愛知県内の9軒の快洗隊直営店を回った。
お天気はいい。
まず行ったのは鳴海店、4台お客様の車が入っていた。
早速、5軒の店舗をまとめる結城GL(グループリーダー)店長に話を聞くと、
「みんな、絶対今日中に予算を達成する。と張り切っていました。」
予算達成にもう一息の何店舗かの店長は、
8月32日を当てにせず、
何とか8月31日の今日、達成を果たそうと張り切っていると言うのだ。
私が「8月32日なんて、余計なことしたかな?」と聞くと、
結城GLは、
「いやそうじゃなくて、あのメールでみんな発奮したんですよ。」と言う。
そうかな~と思いながらも、それはそれで納得。

 

鳴海店には鈴木啓之君が新店長として入って来ている。
難しい鳴海店をどこまで成長させられるか。期待大である。

 

 

次に大須店。
ここは今日25万円の売り上げがあるので、
前年同月比130%以上まで持って行けると言うが、
お盆の最中にまったくお客様がいなくなるという大須特有の特徴を計算に入れず、
大幅に予算を上げてしまい、今月は予算未達成が決定的だという。
しかしそれはそれとして、土井店長は、
「TVCMに出して下さい。絶対に痩せますから。」とけっこう真剣。
8月に86kgから7kg絞って現在79kgになったそうだ。
「わかった。9月25日の撮影の日までにあと6kg絞ったら考えるよ。」と約束する。
(こんな約束をしていいのだろうか)

 

 

次に行ったのは甚目寺店。
7ヶ月連続予算達成をしている甚目寺店は今月危機を迎えている。
昨日が終わった現在で予算まであと26万円の売り上げであると言う。
ダイヤモンドキーパーなどの高額なコーティングが予約されていれば、
そんなに難しい数字ではないが、残念ながら今日はそういう予約はゼロであるそうだ。
となると、キャパシティの小さい甚目寺店ではちょっと無理かもしれない。
多分ダメだろう。
しかし、ちょうど昼頃に行った時には、
店いっぱいにお客様の車が入っていて、ひょっとしたら?
予算達成したら、甚目寺店恒例「おちょぼ稲荷」へのお礼参りに
付き合う事になっているが、ちょっと難しいか。

 

 

新人の角谷君。

 

 

同じく新人の森君。
甚目寺店は、今、強力な四人体制になったのである。

 

 

甚目寺からは高速に乗って約50km南下して岡崎店に向かう。
豊田東インターを降りて岡崎市街に行く途中、
鮮やかに晴れた空が青かった。

 

 

昨日は豪雨の浸水で一日休業を余儀なくされ、予算にもう一息で届いていない。
店長の鈴木博公(ヒロマサと読む)が、
「イヤ、大丈夫です。今日達成です。もうその分あります。」
と余裕をかましたことを言う。刈谷店越えも確定である。

 

 

岡崎店の新人アルバイトさん。近藤君。

 

 

ところで、なんかヒロマサが妙にこざっぱりしているではないか。
何かあったか?

 

 

と、ここで十二時をかなり超えたので、あとの5軒は明日書くことにする。

 

なぜ突然こんなに遅くなってしまったのか。

 

実は、今おちょぼ稲荷から帰ってきたのだ。

 

甚目寺店に奇跡が起こったのである。

 

詳しくはまた明日。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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