谷 好通コラム

2008年08月29日(金曜日)

2004.黒字の人達と会った。

昨日は千歳空港内のホテルに泊まった。
本当は札幌での仕事を終えたら
最終の飛行機に乗って帰るつもりであったが、
どうしてもお会いしたい人がいて、
仕事をして晩御飯を食べて、朝、飛行機に乗るという非効率な日程になった。
しかし、中部空港から仕事先に直行する仕事を入れることが出来たので、
今日一日を移動で潰すことは少なく済む。

 

仕事は質と量だ。
仕事の質とは計画性であり、準備のことである。
仕事をする人の能力が高いかどうかでも仕事の質は変わるが、
仕事とは通常、その人の能力に合った仕事が与えられるものであって、
あとは、その仕事を効率よく進めるスケジュールが計画されているかどうか、
出張先での仕事の準備がされているかどうかで、
いい仕事が出来るかどうか、仕事の質が決まる。

 

仕事の量は絶対的に必要である。
一日に予定を一つか二つだけ入れて、
あとは行き当たりばったり行動しかせず、
そのくせ、夜、その地で飲む事とかはしっかり入れて、
次の日の仕事量まで減らしている。
そんな人は絶対的な仕事量は少ない。
そういう人に限ってダラダラと時間を使うので、
仕事をたくさんしているような気になっている場合が多いが、
実際に事を進めるための行動になっていないので、
結果的に仕事の量はひどく少ないのが普通だ。

 

また仕事量の少ない人に質のいい仕事が出来る人はいないとも言える。
計画立てて、準備がきちんとできる人は、
質の高い仕事が出来るだけでなく、
計画立てることと準備を整えて仕事にかかることで、
たくさんの仕事量を効率よく進めることができるので、
高い質の仕事を、効率よく多くの量をこなすことになる。
計画と準備だけは出来ても実行力がなくては話にならないが、
実行力のある人は計画性のある人でもあるので、あえて実行力はここで入れない。

 

質の高い仕事をする人は、仕事量も多く、
逆に、仕事量の少ない人は、仕事の質も低いということになる。
それを決定的に分けるのが計画性であり、準備である。
いくら個人的な能力が高くても、
計画性のある行動と準備が出来なければ、仕事は出来ない人と断定できる。

 

「仕事をやれる人は何をやらせても出来るし、どれだけでも出来る。」
これを黒字の人と言い、
こういう人に仕事を任せると必ず黒字を出して会社と社会に貢献してくれる。
会社からも、お客様からも、社会からも大切にされる人である。

 

「仕事をやれない人は何をやらせてもダメだし、仕事量が少ない。」
これを赤字の人と言い、
こういう人に任せた仕事は必ず赤字に陥り、
困ったことに、その赤字を出している原因が
自分の計画性のない行動と発想にあることに気が着かない。
会社、お客様、社会にとってマイナスであることが多いので、
あまり大切にはされず、
それが、その人の被害妄想になって余計に始末が悪くなることもある。

 

「洗車・コーティング」等の作業に同じようなことが言えるのだ。
「質の高い仕事をする人は、仕事が速い。」
「速い作業が出来る人の仕事は、質が高い。」
「速いは上手い。」
「上手いは速い。」

 

「質の高いきちんとした仕事がしたいから、時間がかかるのはしかたがない。」
と、普通サイズの車の洗車に一時間とか、
キーパーコーティングに二時間も三時間もかけて、
いつまでもその車にへばりついてネチネチと仕事をする人がいるとしたら、
その車の仕上がりは絶対に良くない。
ちゃんとした技術があって仕事をまともに進めれば、
そんなに時間がかかるわけがないのに、
へたくそが時間をかけて、へたくそに触り続けても、車は絶対にキレイにならないのだ。

 

技術を持った仕事が上手い人は、
仕上がりがいいのは当然でありしかも速い。
「上手いは速い。」
「速いは上手い。」なのである。

 

そんな黒字の人たちといっぱい会えた札幌であった。

 

 

名古屋に帰ってびっくり。
こちらでは局地的集中豪雨があったということで、
「岡崎店」が浸水してしまったらしい。
中部空港からお客様のところへ一軒行ってから、岡崎店に直行する。

 

フィールドから20~30cmぐらいのところまで水に浸かって、
色々な道具や、材料、はたまたゲストルームのパソコンが全滅であったようだ。
作業をするピットにはうっすらと泥が入り、
道具などを全部出して大掃除をしている。
どうも岡崎店の周囲だけが被害が多いらしく、
岡崎店の場所が水に浸かるような低い所であるなんてまったく気が着かなかった。
岡崎に住む森課長も「こんなことは始めてです。」と言う。

 

今月、快洗隊直営店トップを走る岡崎店にとってダメージであるが、
竹内GL店長が、
「とりあえず、お客様を受け入れられるようなだけはしました。」と言っていた。
水害などの天災を被ると、すっかり気が萎えてしまうものだが、
店舗はお客様のためにあるもの。
同じように水害を被ったお車を一刻も掃除したいお客様を思い、
まず、お客様の受け入れを出来るようにしてくれたのは嬉しい。
我が社にも黒字人間がいっぱいいると言うことだ。
ありがたい。

 

 

朝、出発した千歳空港も雨模様であり、
飛行機で飛び立ってから10,000m上空までも白く濁っていて
太陽がはっきり見えなかった。

 

 

見たことのない岡崎店の様子だ。

 

 

片付けに応援のスタッフも来ていて、みんな思ったより明るかったのが救いである。

 

 

岡崎店から本社に帰る伊勢湾岸道で突然、大粒の雨がまた降ってきた。大気が不安定極まりないのであろう。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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