谷 好通コラム

2008年04月13日(日曜日)

1890.1坪あたり1日、1万円のキレイ

今月はほぼ全店の快洗隊が苦戦している。
特に愛知県以西の店舗で昨年同日実績がかなりのマイナスになっている。

 

今日、岡崎店の結城店長の話をしていて気が着いたのだが、
街を走っている車はけっこうキレイなのだが、
しかし、タイヤとホィールは汚れている。
これが何を意味しているのか。
何日おきかで周期的に雨が降っているこのごろ、
数千円のお金を出して快洗隊の極上手洗い洗車やキーパーコーティングをしても、
すぐにまた雨で汚れてしまうので、
自分でサッサッと簡単に洗って、
ホィールまでは洗っていないということなのか。
あるいは、
今年は黄砂がひどいと言われた割には、
三月で黄砂がいったん終わっていて、
四月に降った雨が意外とキレイで、
しかも、短時間にザバっと降るような雨で、
車がキレイになってしまい、しかしタイヤホィールまではキレイにならない。
ということなのか。
不思議なほどボディはキレイだが、ホィールとタイヤは汚れているという車が多い。

 

いずれにしても、黄砂で汚れた車で溢れかえっていた去年の四月と、
今年のボティだけがきれいな今年の四月の街の車の様子が、
今月の不振を作り出しているのかもしれない。

 

しかしその中で気を吐いているのが、
・圧倒的にコーティング比率が多い33坪の大須店、前年対比189%。
・板金塗装のブースを持ち内製化している千葉の松戸店、前年対比167%。
・改装なってイメージがガラッと変わり、高性能コーティングがものすごく増えた五香店がなんと前年比199%。
・板金塗装と鏡面研磨に圧倒的な力を持つ北海道の札幌店は、昨年の高実績に対して108%。

 

いずれも高性能コーティング、あるいは板金塗装に強い店舗だ。
高性能コーティングの受注と施工は、天候にほとんど影響されない。

 

「洗車」は、雨が降ったらほとんどお手上げ、
明日、明後日に「雨の予報」が出ただけで、ガクッと来店客数が落ちる。
これは宿命だ。
それでも、キーパーコーティングなどは、「塗装の保護」が目的の一つなので、
雨が降っていても施工していただけるお客様がかなりいるので、
実績がゼロになることはないが、
やはり晴れの日と雨の日の忙しさの違いは雲泥の差だ。

 

天候による影響が大きいことに対して、
店舗のスタッフをアルバイトさんの比率を高くして、
忙しい時に人数を集中させる方法を取って来た。
だから、快洗隊の社員スタッフは基本的に二人と決まっていた。
しかし、
予約をいただきお車を預からせてもらって施工する高性能コーティングが、
天候にあまり左右されず、
売り上げにおいても多い店舗では40%を越すようになってきたから、
社員スタッフ三人の体制に変えて来た。
これによって店舗の運営が安定してきたのは非常に良かった。
自動車製造関係工場の「期間工」大募集攻勢で、
アルバイトさんが集まりにくくなっていた時期でもあったので、余計に良かった。

 

ならば、洗車屋などやめて、
コーティング専門店になればいいのではないかというと、
それがそうでもない。
コーティング専門の小さな工場は世の中に星の数ほど存在するが、
その多くが、カーディーラーの新車コーティングの下請け的な傾向が強く、
カーディーラーさんの信用に依存した経営がされていることが多いのが現実だ。
下請け仕事は、仕事を出してくるディーラーさんが内製化を進めれば、
自動的にお役御免となるし、
その下請け仕事は、気の毒になるぐらい安いのが普通だ。
採算的にも楽ではないはずだ。
やはりユーザーから直接ご注文をいただく「直需」でなければ色々な面でツライ。
しかし、小規模な工場が多いコーティング専門店は信用面で弱いし、
なんといっても普通の人が入りにくく、
どうしても直需のお客様は少ない。
カーディーラーさんからの下請け仕事に頼らざるを得ないのが実情のようだ。

 

下請け仕事はお客様の顔が見えない仕事であって
「やりがい」という面で、特にツライ。
私たちの仕事のやりがいは、
車を誠心誠意キレイにさせていただいたあとのお客の喜ぶ笑顔であり、
よく掛けていただく「ありがとう。」の言葉にある。
「お客様の笑顔が楽しみで、一生懸命に仕事が出来る。」と快洗隊のスタッフは言う。
下請け仕事が多いコーティング屋さんでも、
「直需」のお客様の仕事は、1ランクも2ランクも上質の仕事をすると聞いた。

 

我々はかたくなに下請け仕事をしない。
いわゆる「直需」のお客様を当たり前としている。
我々は洗車を窓口にした「開かれた店舗」であろうとしているからだ。

 

高性能コーティングにしても、
施工後、洗車をしなければならないし、メンテナンスもしなければならない。
それを出来るのが、我々の店舗であり、
高価なコーティングをしていただいた以上は、
自らが施工したコーティングに対して最適な洗車とメンテナンスも
我々の店舗で、しっかりお世話させていただく。
施工後も、ずっとお世話をさせていただくことがユーザーにとっても理想的だろう。
我々が今まで作ってきた「快洗隊」は、その理想の姿になろうとしているのだ。

 

雨の日も、風の日も、安全にコーティングを施工できる設備を持ち、
最高の技術で、上質のコーティングを施工し、
雨の日でも安定した収益を確保した上で、
晴れた日には、いっぱいの洗車を提供する。
そんな店舗が快洗隊だ。

 

忘れてはいけないのが、
「待てる時間で出来」「繰り返すことで塗装をクリーンに守る」
「繰り返す車BIYOH」キーパーコーティングの存在である。
快洗隊においても、圧倒的多数の人に支持されているキーパーを軸に、
「洗車からメンテナンスまでずっとお世話をさせていただく高性能コーティング」を、
もう一つの軸として、
快洗隊「上質な手洗い洗車の出来るコーティングプロショップ」を、
「お車をいつもハイレベルでキレイにしていたいお客様」にとって理想的な店舗とし、
ぜひ、世の中に広げて行きたい。

 

昨日、大須店ではたった二人で30.7万円を上げた。
33坪の店で、たった二人で、1日1坪あたり約1万円のキレイを作り上げた。
これは、未来の新しいビジネスの可能性を示したものでないだろうか。

 

今年の四月、定休日の火曜日から始まった週周りの悪さと、
日曜日がらみの雨が連続して、
その上で、まだ、予算に対して、まだ、14.1%の減でしかない。
後半のゴールデンウィーク前哨戦で、まだ、十分に挽回が出来る範囲だ。
まだ、まだ、まだ。まだこれからなのだ。

 

33坪の大須店

 

 

一日に6台のダイヤ・アクアコーティングを施工し、洗車もたくさんやった二人。

 

 

甚目寺店では、新しく設置された快洗Wingが活躍していた。

 

 

私が午後行った時には店が車で満タンであったが、意外と実績が伸びなかった今日の知立店。
新しくなって、ものすごく使いやすくなったと言っていたが。

 

 

入り口がお客様の車でふさがっている。
中に入ると大して車がいるわけではなかったが、
こんな風に入り口を塞いでいると、もう、お客様は入ってこない。
この状態にしてはいけない見本のような形である。
しかし、それにしても刈谷店は強い。
執拗に追い上げ、時には追い越す札幌店、松戸店の板金塗装を持っている店舗から、
首の皮一枚でトップを守っている。
そろそろ200万オーバーだ。

 

 

今日は何とか愛知県下の8店舗を回ることが出来た。
刈谷店から本社に戻る道の堤防に「からし菜」が盛りであった。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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